ぼくはともちゃん。ぼくはいい子ちゃんで育った。ぼくはとてもはずかしがりで人見知りが今でもきつい。
中学の頃だったかな。二宮のおばあちゃんのうちに一人で泊まることになっていた。野球部の試合か何かでおばあちゃんのうちについたのは夜遅い時間だった。
ぼくはなんでだかそおーっとしなきゃと思って玄関の引き戸をそおーっと開けた。こんばんはもただいまも言っちゃいけないような気分になっていた。居間からはテレビの音やみんなの気配がある。けれど、そおーっとしなきゃいけないような、今さらただいまも言えないような、そんな気分でしかたなく、居間の障子をそおーっと開けた。
みんな驚いたけれど、ともちゃんてそーゆー子だったんだ。