声の相場について

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コラム
クラウドソーシングってシステムを発明した人ってすごいな~ってことあるごとに思います。
得意を売って、買う側は相場よりもかなり安く依頼することができるので、個人でのお取引でも手が出しやすいのは色んな方向に可能性が広がりますね。

一方で、買い手も売り手も本来どれぐらいの相場なのかを知っておく必要があると思います。
これは価格破壊が~などと言いたいのではなく、知ることで得られるものがあるからです。

例えば有名なアニメだと1本1万5千円が最低価格といったものです。
ナレーションだと1本最低2万円からです。
ただし、勘違いしてはいけないのは「これは声優と声優事務所に払う金額」ということです。

録音をするには演者だけではなく、音響監督、音響、スタジオの取り付けや機材準備、台本の製本などの事務作業、をしてくれるスタッフなどなどいろんな方が間に入りそれぞれの取り分があるだけの金額が必要ということを忘れてはいけません。

ここで考えてほしいのは、宅録の声優は何人分の仕事をしているのか?ということです。
自分がナレーションの現場に入るときは少なくとも自分を含めて3人です。
録音機材を触る音響さん、演出をつけたり誤字脱字を確認するディレクター、そしてナレーターです。

そう、最低でも相場価格で計算すれば2万×3人分の金額をもらっていてもおかしくない仕事を、出品者の皆さんはされているのです。

そのことを大前提に考えていけば、
買い手の方も売り手の方も、「依頼の相場」を知ることで
お互いに思いやりのあるコミュニケーションができるのではと思いました。
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