前回は、「BM」という文字が書かれた側面と上部のみ角丸の立方体が特徴である未来の「水準点(ベンチマーク)」の地図記号について紹介しました。
次は、衛星の電波を24時間365日連続して1秒ごと受信し続けている観測機器のこと「電子基準点」の地図記号について紹介します。
従来の記号は、中心に黒丸がある正三角形に、上の頂点から線を伸ばして右方向にギザギザの線がある形が特徴で、従来の「三角点」と「電波塔」のシンボルの組み合わせから来ています。
従来の記号の成り立ちを知ってから、再度確認したところ以下のような疑問が湧きました。
「『三角点』を知らない人が多いと思われるのに、『電子基準点』を記号化にする際、なぜ『三角点』の記号を取り入れたのか?」
「『電子基準点』の記号と実際のイメージがあまりにも違いすぎるので、この記号だけでも『電子基準点がある』というイメージが湧かない人が多いのでは?」
「実際のイメージに近い方を記号化した方が見る人から分かりやすく、イメージしやすいのに、なぜそっちの方を記号として採用されなかったのか?」
「音楽と全く関わりが無いのに、全体的に音符の形に見えて、この記号では『電子基準点』の位置すら伝わらないのでは?」
このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。
「電子基準点」ということから、全体的な形を漢字の「電」とし、その真ん中に実際のものに近いシンボルと、上部に2列のアルファベットを取り入れた地図記号全体的にも印象が残るようなデザインにしました。
真ん中のシンボルの上にハート型があるのは、「かわいらしさ」という要素を取り入れることで、記号全体的に「硬い」イメージを残さないようにするためです。
また訪日客にも印象を残せるように、「電子基準点」の英語表記「GPS-based Control Station」の頭文字を取った意味を表現するために、「電」という漢字の一部に「GPS」、「B」、「C」、「S」とそれぞれ明記しています。
このような漢字とイメージの組み合わせの地図記号は、オリジナリティがあり世界的に見ても珍しいと思うので、ぜひ教科書や地図などに採用して欲しいと願うばかりです。