🔥2025年、なぜお米がこんなに高いの?
🌀 ① 2023年夏〜2024年夏の猛暑が直撃
• 特に2023年〜2024年は記録的な猛暑と少雨。
• 東北や新潟などの主要な米産地で、**高温障害(白未熟粒・胴割れなど)**が多発。
• 結果:品質が落ちて等級が下がり、一等米の割合が激減 → 市場流通量が減少。
📌 例:新潟県のコシヒカリの一等米比率
→ 通常は90%以上 → 2024年は40%未満にまで落ち込んだ地域も。
🌾 ② 減反政策の廃止後も農家の作付面積が戻らない
• 2018年に減反政策(米の作付制限)は廃止された。
• でも、農家は一度減らした水田を「すぐには戻せない」。
• なぜなら:
• 他作物(大豆・小麦)に転作している
• 農業人口の減少、高齢化で労働力不足
• 米価の不安定さから生産に消極的
📌 米を作れる面積が減ったまま → 供給力の低下。
📦 ③「在庫が消えた!?」と騒がれた流通問題
• 2024年末、前年より21万トンも流通米が減っていることが判明。
• なぜ?
• 農協や流通業者が**「今売ると安い」→保管して様子見(売り惜しみ)」**
• 価格が上がることを予想して投機的な動き
📌 消費者からすると「市場に出てこない」=米不足に見える → 価格上昇へ直結。
✈️ ④ インバウンド回復で「外食業界」が一気に米を使う
• コロナ明けで訪日観光客が爆増。
• ホテル・旅館・飲食店が大量に米を買う。
• 外食需要が急回復し、「B級米(等級が低い)」すら引っ張りだこに。
📌 普段は家庭でしか使わないレベルの米にも需要が集中 → 価格全体が上昇。
🚜 ⑤ 肥料・資材のコスト高騰
• 世界的なインフレ+ウクライナ情勢などの影響で、
• 肥料価格が2〜3倍に
• 燃料費・人件費も上昇
• 農家の生産コストが高くなり、卸売価格に上乗せされている。
📌 例:ある東北の農家では「1俵(60kg)あたりコストが5000円→8000円以上」に。
⏳ ⑥ 政府の対応が「遅い or 効果が薄い」
• 政府は備蓄米を放出したり、生産支援金を出しているが…
• 備蓄米は品質・味で劣るため、外食や加工向けにしか使われにくい。
• そもそも備蓄量が限られている。
• 生産奨励策は「すぐには効果が出ない」=数年後の話。
📌 価格上昇をすぐに抑えるような即効性のある政策は打てていない。