勉強のコツ⑬:見出し読み(headline reading)は速読・多読を可能にする
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ところで勉強を飛躍させるためには、速読・多読の技術が必要となってきます。これは「情報処理=ポイントをピックアップし、不要なものを捨てる技術」に他なりません。「ポイントのピックアップ」に照準を当てればスキミング(ざっと読み)・スキャニング(探し読み)ということになりますし、「不要なものを捨てること」に照準を当てれば「捨てる技術」となります。大体、情報処理が不可欠であるような人の仕事術は、「自分が書いたり、話したりするのに直接必要な限りにおいて、拾い読みをする」というのが当たり前になっていると言えるでしょう。
そのために具体的に何をしたらいいかというと、それが「見出し読み」です。特に英字新聞・英字雑誌の場合、まずその英語量に圧倒されてしまいがちですが、個々の記事を一言で言い表わしているのが「見出し」に他なりません。そして、それに補足説明を加えたのが「リード文」です(特に日本の新聞の場合)。さらに英字新聞は特に顕著ですが、知識が全く無い人にその内容を伝えることを念頭に置いているので(だから記事が長くなるのです)、最初のパラグラフになるべく全体説明が来るようにしています(英字新聞では第一パラグラフがリード文の役目を果たしているわけです)。したがって、「見出し→リード文→第一パラグラフ」の順に読んでいけばその記事が何を言わんとしているかがつかめるのであり、この段階で興味が湧かないものは関心が無い記事として読むのを打ち切り、理解できないものは今の自分のレベルを超えている記事として切り捨てればいいのです。例えば、タイムを隅から隅まできちんと読もうとすれば1日あっても無理でしょうが、見出しだけざっと読むだけなら30分でも可能です。そして、その中で興味を引くものがあれば、リード文や第一パラグラフを読み、そこで面白いと思えたら、全文を読めばいいのです(大体、タイム1冊の中に面白い記事(内容・フレーズ)が1個あればいい方です。この1個のためにこの1冊の意味があったと考え、コピーしてさっさと捨てましょう)。
本でも同様です。いわゆる「読書家」と呼ばれる人達は、1ページずつ前から順番にきっちり読むようなことはしていません。表紙・裏表紙・オビを読み、前書き・目次・解説を読んで、まずその本の全体像をつかんでいるはずです。こうして全体像をつかんだ上で、ざーっと読み始め、おもしろそうな所はじっくりと考えながら読むのです。つまり、速読・多読はこの「ギア・チェンジ」(読書スピードを必要に応じて自由自在に変えること)ができるかどうかにかかっているのであり、そのための第一歩が「見出し読み」にあるということです。