名詞を修飾する語を形容詞と言い、限定用法(名詞・代名詞に付いて直接修飾する)と叙述的用法(補語として第2文型、第5文型で用いられる)の2つの用法があります。
限定用法の場合、形容詞の順序は次のようになります。
冠詞、this, thatなど+数量形容詞+性状形容詞(大小→形状→性質→色→年齢・新旧→材料・国籍)+名詞・代名詞(例:that small pretty red flower)
副詞は名詞以外を修飾し、特に動詞を修飾すると考えておけばよいでしょう。文の骨格は主語(名詞グループ)+述語(動詞グループ)ですが、この名詞をより詳しく説明する(修飾)のが形容詞、動詞をより詳しく説明するのが副詞ということになります。これら名詞・動詞・形容詞・副詞は「内容語」と呼ばれ、文の中身を決める重要品詞とされます。これに対して、前置詞や接続詞などは内容語をつなげる働きをし、「機能語」と呼ばれます。
副詞も形容詞同様、位置に原則があります。
①動詞を修飾する副詞は、しばしば動詞(+目的語)の後に置かれる
That diplomat can speak Russian well.(あの外交官はロシア語を上手に話せる。)
②形容詞・副詞(句・節)を修飾する副詞は、通例、その前に置く
I am busy especially in the morning.(私は特に朝のうちは忙しい。)
③頻度などを表わす副詞は原則として、一般動詞の後(be動詞の前)、助動詞と本動詞の間に置かれる
He has never been to Hokkaido.(彼は1度も北海道へ行ったことがない。)
④「動詞+副詞」の形の群動詞が代名詞を目的語にする場合、その代名詞を動詞と副詞の間に置く
If you have done with the book, put it back the shelf.(その本を読み終えたら、棚に戻しなさい。)
⑤enoughは形容詞・副詞の直後に置く
He was kind enough to help me.(彼は親切にも私を助けてくれた。)
⑥2つ以上の副詞を並べる場合は、原則として「場所+方法・様子+時」(同種類の副詞は小さな単位から並べる)の語順になる
We arrived here safely yesterday.(私達は昨日、無事にここに着いた。)
He was born at seven on the morning of June 5 in 1970.(彼は1970年6月5日の朝7時に生まれた。)
【感嘆文のルール】
形容詞・副詞で表わされる内容を強調すれば、感嘆文となります。感嘆文のルールを次の文で確認しておきましょう。
How difficult this question is!(この問題は何と難しいのだろう!)
How fast he runs!(彼が走るのは何と早いことだろう!)
What a pretty hat this is!(これは何ときれいな帽子だろう!)
【比較のルール】
さらに形容詞・副詞で表わされる内容には「程度の差」があり、ここから「比較」というものが出てきます。形容詞・副詞には原級・比較級・最上級の3つの形があり、この変化を「比較変化」と言います。比較変化には規則的変化(語尾に-er, -estを付ける、2音節の語の大部分と3音節以上の語には前にmore, mostを付ける)と不規則的変化(good/well―better―best, bad/ill―worse―worst, many/much―more―most, little―less―lest, late(遅い、遅れた)―later(時)/latter(順序)―latest/last, old―older/elder(長幼)―oldest/eldest, far(遠くに、はるかに)―farther(空間の隔たり)/further(時間・数量・程度の隔たり)―farthest/furthest)があります。
①原級比較
as~as…(…と同じくらい~)
not as~as…(…ほど~ない)
twice as~as…(…の2倍の~)
three times as~as…(…の3倍の~)
half as~as…(…の半分の~)
as~as A can (あるいはas possible)(できるだけ~)
not so much A as B(AというよりむしろB、=B rather than A)
②比較級表現
比較級を用いた比較表現は「比較級+than~(比較対象)」という形を取りますが、ラテン語系比較級(superior<優れた>, inferior<劣った>, senior<年長の>, junior<年少の>)は「to+目的語」で比較対象を示します。
It is getting warmer and warmer.(だんだん暖かくなってきている。比較級+and+比較級=「ますます、だんだん~」)
He is less strong than you.(彼は君ほど強くない。劣等比較=これは日本人にはなかなか難しい所です。)
The sooner you return, the happier your father will be.(あなたが早く帰れば、それだけお父さんは喜ばれるだろう。the+比較級~, the+比較級…=~すればするほど、ますます…)
I like him the better for some faults of his.(私は彼に欠点がいくらかあるために、一層好きである。The+比較級+for(あるいはbecause)~=~のために一層…)
A bat is no more a bird than a rat is.(コウモリはネズミが鳥でないのと同様に鳥ではない。Than以下の真実性が否定されていることに注意。)
She is no less beautiful than her sister.(彼女は姉と同じように美しい。than以下の内容が肯定的であることに注意。)
no more than(わずかに=only、思っていたより少なく)
no less than(~も=as many <あるいはmuch> as、思っていたより多く)
not more than(多くとも=at most)
not less than(少なくとも=at least)
She can speak French, much (あるいはstill) English.(彼女はフランス語が話せる、まして英語はなおさらのことだ。)
She can’t speak English, much (still) French.(彼女は英語が話せない、ましてフランス語はできない。)
③最上級表現
最上級はthe(形容詞には必ず付けるが、副詞には付けないことも多い)+最上級+of (あるいはin、of+複数名詞、in+単数名詞となる)という形で、3つ以上のものを比較し、「最も~」の意味を表わします。また、原級による最上級表現、比較級による最上級表現は、相互に書き換えができるようにしておく必要があります。
The lake is the second deepest in this country.(この湖はこの国で2番目に深い。=the deepest lake but one)
This is the coldest winter that we have experienced for the last five years.(この冬は5年ぶりの最も寒い冬である。)
Jack is the tallest boy in his class.(最上級)
=Jack is taller than any other boy in his class.(比較級)
=No other boy in his class is taller than Jack.(比較級)
=No other boy in his class is so tall as Jack.(原級)
not in the lest(少しも~ない。)
least of all(とりわけ~でない)
for the most part(大部分は)
at (the) most(せいぜい)
make the most of(~をできるだけ利用する)
at one’s best(最もよい状態で)
at (the) best(せいぜい)
make the best of(~をできるだけ無駄なく利用する)
do one’s best(最善を尽くす)