スマイルゼミ(中学生講座)を試してみた結果・・・

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部活で多忙な息子が、中学2年からスマイルゼミを試した。小学生の時に個別塾も試したのだが、本人はいまいちしっくり来なかったようで数ヶ月でやめてしまった。中学では、2年生の成績から高校受験の内申点に関わるため、本人としてもちゃんと勉強しなくてはという気持ちになったようだが、吹奏楽部は朝練もあるため、とにかく忙しいようだ。
塾に通うとなるとお金もだいぶかかるし、時間的な余裕もない。そこで、コストパフォーマスがよいと宣伝されている「スマイルゼミ」を試してみることにした。
スマイルゼミは、以前日本でワープロソフトとしてたくさんの人に愛された「一太郎」を作ったジャストシステムが開発した通信教育システムだ。そのシステムにはAIが使われており、個別に学習プログラムを組んでくれる。
結論を先にお伝えすると、とにかくよかった!この感動を伝えたい。
別にジャストシステムにお金をもらっているわけではないが、どこがいいのか紹介させてほしい。

1番気に入ったのは、定期テスト2週間前になると定期テストモードというのが使えて、教科ごとに優先して取り組むべき講座を教えてくれることだ。自分の住んでいる地域、中学校名、をはじめに設定するので、使用している教科書も把握してくれる。テスト範囲は学校により進みが違うので、手入力する。学校の先生が出す、テスト前の対策プリントを中心に勉強することのほうが多いが、自分が弱いと思う教科や暗記物ではスマイルゼミが大変役に立ったようだ。
1年生の頃は、テスト前にどうやって勉強を進めたらよいか分からない様子で、テスト範囲の英単語や社会の用語の問題を家族が出したり、「この構文分かっている?これは?」と確認したりしていた。数学なら、教科書の練習問題を出して理解しているか確認し、分かっていないところを説明する。しかし家族も忙しいので遅くまで付き合うのはなかなしんどかった。
自分は大学時代に家庭教師のバイトをしたことがあるのだが、まずいくつか問題を解かせてみて、その子の理解度を見極め、レベルに合った問題集を用意し、できるだけ早く採点して、褒めたりしてやる気を促し、学習を進めてもらわなくてはならない。
その点、スマイルゼミは、家庭教師がやってくれるように、普段の学習でどのへんが苦手なのかを把握し、テスト前にそのあたりの問題をカスタマイズして出してくれるのだ。これまで家族がやっていたような、単純な暗記ものの一問一答も得意で、息子もスキマ時間でも3分トレーニングとして取り組めていた。

2番目によいところは、1問ごとに即座に丸付けをしてくれるのがいい。紙タイプの教材は丸付けがめんどくさく、そのため解いてから時間が経ってしまい、解きっぱなしになってしまうことがある。スマイルゼミは、間違った問題をその場で図解入りで解説してくれるので、やる気がある時を逃さない。分かったかどうか確認したければ何度も解き直せる。もちろん最初から難易度の高い問題にも取り組める。

3番目によかった点は、息子が体調を崩してしまい、長期で学校を休まなくてはならない時期があったのだが、学校の学習に参加できなくても、自分で学習を進められた点だ。この時は、非常にありがたかった。

4番目によかったところは、学習状況を親が把握できるシステムになっている点だ。毎朝登録した自分のアドレスに昨日の学習状況を知らせるメールが届き、どの教科に何分取り組んだのかを知らせてくれて、簡単なスタンプのやりとりができる仕組みになっている。スタンプについては、スマイルゼミがもともと幼児・小学生向けの教材であったなごりがあり、中学生や高校生で使っている人は少なそうだ。夜は自分の方が先に寝てしまうことが多いので、学習状況がわかると「昨日は2時間もがんばったんだね。」など、会話の材料になり、AIまかせにならずに応援できるのがよかった。

5番目によかったのは、英検プレミアムというコースがあり、リスニングとスピーキングのテストをイメージした練習ができたので、英検前には集中して取り組み、英検に合格することができたことだ。

今年度からスマイルゼミ高校講座が開設された。本人の希望で、高校でもスマイルゼミを継続することにした。大学入試に対応できるのかということはまだ未知数だ。しかし、結局のところ、高校の勉強も日々の学習の積み重ねであり、つまづきやすいところを知り、弱点を強化して、難易度の高い問題に挑戦していくのだから、その学習をAIがサポートしてくれることはいいことに違いない。
学校教育において先生がクラス全員の学習状況に合わせてフォローをしていくことは難しい。数年のうちには、このようなAIツールを補助的に利用していくことは現実的になってくるのではないだろうか。




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