はじめに
看護師の仕事は「援助すること」と思われがちですが、実は困っている人を助けることそのものが仕事の本質です。
そして今、時代の変化とともに、「困っていることを見つけ、解決する」力がますます求められています。
この記事では、看護師に求められる力について考えてみます。
1. 病院・施設での「困りごと」から生まれる役割
病院や施設には、患者さんや利用者さんのさまざまな困りごとが存在します。
・身体的な不自由に伴う不便(例:トイレへの移動、食事の摂取)
・精神的な不安(例:入院中の孤独、病気や回復への不安)
・生活面での不自由(例:着替え、入浴、金銭管理など)
・医療処置に関する説明不足や不安
こうした「困りごと」を早期に察知し、支援し、安心を届けることが、現場での看護師の役割です。
ここに関してはどれだけ患者さん、利用者さんと向き合えるか?が重要だと思います。
私は、「寂しいから…」と眠れない不安な患者さんとリビングルームで話す事で安心していただくというアプローチをしたりしていました。
2. 病院・施設以外での「困りごと」から生まれる新しい役割
医療機関以外にも、「誰かにサポートしてほしい」というニーズはあふれています。
・旅行や外出をしたい高齢者や障がいがある方
・在宅介護をしている家族
・子育てや健康管理に不安を抱える地域の方
ここでは、看護師が病院の外に出ていくことで生まれる新しい価値があります。
◆具体例①:旅行に帯同する看護師
「寝たきりだけど、故郷にもう一度帰りたい」という高齢者の願いを叶えるため、
看護師が付き添い、移動中の健康管理や緊急対応をサポート。
→外出支援という新たな仕事の形が生まれています。
◆具体例②:健康づくり支援(予防分野)
生活習慣病やフレイル予防のため、ウォーキング教室や食生活相談会を地域で実施。
→高齢化に伴い「病気にならないため」の支援も必要になっています。
3. 困りごとを見つける為に必要な視点
「困りごとは実はすぐそばにある」という視点が必要です。
・普段の生活の中でも見る位置が変わると見つかる
・困りごとは誰かの助けを必要としているサイン
・行動すれば「ありがとう」が生まれる
・声掛けなどの小さな取り組みが困りごとを解決する
看護師は、日々働く中でも、視点を変える事でより多くの困りごとを見つけて解決する事が求められています。
4. AI時代でも求められる看護師の「人間力」
AIの進化が著しい昨今ですが、テクノロジーが進化しても、看護師にしかできないことがあります。
◆AI時代でも残る、看護師の強み
・感情を察する力
・寄り添う力
・一人ひとりに合わせた支援力
・「生きる力」を引き出す力
◆具体例:患者さんの「心」に寄り添った看護
不安で涙を流す患者さんに手を差し伸べる。
そっと隣に座り、耳を傾ける看護師の存在は、今のAIには出来ない事です。
5. 今日からできる「小さな困りごと発見」
では、今すぐできる「小さな一歩」は何でしょうか?
こんな視点で日常を見つめ直してみると意外と困りごとが出てきます。
「困っている人がいたら、何に困っているのか一言聞いてみる」
「日常業務の中で『ちょっと不便そう』と感じた場面をメモする」
「相手の表情の変化に気づいたら、声をかけてみる」
「『もっとこうだったら楽かも』を考え、上司やチームに提案してみる」
小さな気づきが、あなた自身の成長と、
誰かを助けるきっかけになります。
おわりに
これからの看護師に求められるのは、
「困りごとを見つけ、整理し、解決する力」。
では無いかと思います。
そして、今のAI時代であっても、
"人と人をつなぐ"看護師の人間力は、これからもずっと必要とされ続けます。
あなたの周りにも、まだ誰も気づいていない困りごとがあるかもしれません。忙しい中でもちょっと足を止めて考えてみませんか?