僕が、僕の本音を見つけるまで。〜山奥シェアハウス編④

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次の行き先が決まらない僕は、
悶々と生きていた。

何かをしようにも手がつかず、
ただ、自分の状況を恨めしく思っていた。

そんな時、偶然にもオーナーから、
「スノーボードに行かないか」と誘われた。

僕は、とても迷った。

なぜなら、
スノボにあまりいい思い出がなかったからだ。

以前、高校生の頃に1度だけいったのだが、
その時は全く滑れなかった。

当時はスノボの知識が
無かったということもあったが、

大きな原因は、
初心者のくせにいきなり
上級コースに向かったことだった。

当時は、
なぜか自分を過信しており、
軽い気持ちで頂上に向かってしまったのだ。

しかし実際に山頂に着くと、
想像していた数倍は傾斜がきつく、
思わず足がすくんでしまった。

下から見上げるのと
上から見下ろすのとでは、
まるで景色が違く、恐ろしかった。

なんとか転げ回りながら、
やっとの思いで下山した。

本当に恐ろしかった。


そういった経緯があり、
二つ返事で「行きます」とは言えなかった。

一旦、考える時間が欲しかった。

普段から、
同じような生活に飽きていたのは事実だ。

だからこそ、
スノボで変化を生み出したいとも思った。

しかし、どうしても
過去のトラウマに足を引っ張られる。

どうすればいいのか。。。


僕は、1日葛藤した。

そしてふと、
「もし僕が、スノボに対する恐怖がなかったら
どんなイメージを持っていただろうか」
という問いが浮かんだ。

それに対し、
「楽しそう」
「気持ちよさそう」
「スピードが出て、爽快さを感じられそう」
というポジティブな言葉が浮かんできた。

その時に僕が、
「スノボ自体には興味がある」
ことを理解した。


僕は、すぐオーナーにLINEを送った。

「やっぱり連れて行ってほしいです」と。

オーナーは、心よく返事をくれた。


スノボに対する心の矢印が、
ネガティブなものから、
ポジティブなものへと向いた瞬間だった。




続く。


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