〜正そうとするほど、関係は少しずつ苦しくなっていきます〜
介護をしていると、「正したくなる」
介護をしていると、どうしても「正したくなる」場面がありますよね。
間違っていることを訂正したくなる
現実を教えてあげたくなる
勘違いを直してあげたくなる
正気に戻してあげたいと思ってしまう
それは、優しさから出てくる気持ちだと思います。
決して、悪意なんかじゃありません。
でも、その優しさが、相手の安心を、かえって揺らしてしまうこともあるんです。
母のせん妄と、お茶のエピソード
ある日、母が言いました。
「この人たちに、お茶を出してあげて」
でも、そこには誰もいませんでした。
普通なら、こう言ってしまう場面です。
「そんな人いないよ」
「勘違いしてるよ」
でも私は、人数分の茶碗にお茶を淹れて、並べました。
すると、母の表情がやわらぎました。
安心した顔になりました。
否定しなかったことで、母の混乱が落ち着いたんです。
否定は「事実修正」ではないこともあります
多くの人は、否定することを「事実を正す行為」だと思っていると思います。
でも、介護の現場で起きていることは、事実の問題ではなく、安心の問題であることがとても多いんです。
現実がズレているというよりも、心が不安定になっている状態なんですよね。
正しさが安心につながらないこともあります
正しさは、分かりやすくて、強くて、はっきりしています。
でも介護の場面では、正しさ = 安心にならないことがあります。
正論が、混乱を止めるどころか、逆に不安を強めてしまうこともあるんです。
否定しないという選択
否定しないというのは、
嘘を信じること
現実逃避をすること
甘やかすこと
ではありません。
それは、不安を増やさない選択なんです。
安心を優先する、という選択です。
できることは、とてもシンプルです
無理に訂正しない
正そうとしすぎない
説得しようとしない
その代わりに、
受け止める
合わせる
受け流す
それだけで、場の空気がやわらぐことがあります。
母にお茶を出すように言われたとき、私は否定しませんでした。
ただ、人数分の茶碗にお茶を淹れて、並べただけです。
それだけで、母は安心しました。
介護者の心を守るためにも
否定しない介護は、相手のためだけのものではありません。
介護する側の心を守る選択でもあります。
正しさの戦いを少し手放すことで、
消耗が減ったり
衝突が和らいだり
自己嫌悪が軽くなったり
することもあります。
一番大切にしてほしいこと
介護で一番大切なのは、正しくやることではなく、壊れないことだと思っています。
最後に
否定しないことは、負けることではありません。
それは、自分が壊れないための選択でもあります。
関係を守るための選択であり、心を守るための選択でもあります。
この文章は、正解を伝えるためのものではありません。
壊れない選択肢を、そっと増やすための文章です。
少しでも、「なんだか少し楽になったな」と感じてもらえたなら、それで十分です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました〜正そうとするほど、関係は少しずつ苦しくなっていきます〜
介護をしていると、「正したくなる」
介護をしていると、どうしても「正したくなる」場面がありますよね。
間違っていることを訂正したくなる
現実を教えてあげたくなる
勘違いを直してあげたくなる
正気に戻してあげたいと思ってしまう
それは、優しさから出てくる気持ちだと思います。
決して、悪意なんかじゃありません。
でも、その優しさが、相手の安心を、かえって揺らしてしまうこともあるんです。
否定は「事実修正」ではないこともあります
多くの人は、否定することを「事実を正す行為」だと思っていると思います。
でも、介護の現場で起きていることは、事実の問題ではなく、安心の問題であることがとても多いんです。
現実がズレているというよりも、心が不安定になっている状態なんですよね。
正しさが安心につながらないこともあります
正しさは、分かりやすくて、強くて、はっきりしています。
でも介護の場面では、正しさ = 安心にならないことがあります。
正論が、混乱を止めるどころか、逆に不安を強めてしまうこともあるんです。
否定しないという選択
否定しないというのは、
嘘を信じること
現実逃避をすること
甘やかすこと
ではありません。
それは、不安を増やさない選択なんです。
安心を優先する、という選択です。
できることは、とてもシンプルです
無理に訂正しない
正そうとしすぎない
説得しようとしない
その代わりに、
受け止める
合わせる
受け流す
それだけで、場の空気がやわらぐことがあります。
介護者の心を守るためにも
否定しない介護は、相手のためだけのものではありません。
介護する側の心を守る選択でもあります。
正しさの戦いを少し手放すことで、
消耗が減ったり
衝突が和らいだり
自己嫌悪が軽くなったり
することもあります。
一番大切にしてほしいこと
介護で一番大切なのは、正しくやることではなく、壊れないことだと思っています。
最後に
否定しないことは、負けることではありません。
それは、自分が壊れないための選択でもあります。
関係を守るための選択であり、心を守るための選択でもあります。
この文章は、正解を伝えるためのものではありません。
壊れない選択肢を、そっと増やすための文章です。
少しでも、「なんだか少し楽になったな」と感じてもらえたなら、それで十分です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。