母との関係が良くなったことで、介護が楽しくなった
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正直に言うと、最初の頃の介護は「義務」でした。
やらなきゃいけないことの連続で、母の言葉ひとつにイライラしていました。
昔から、折り合いが良い親子ではありませんでした。
子どもの頃に言われた一言。
分かってもらえなかった記憶。
介護が始まったことで、それが全部よみがえりました。
母が「人間らしく」なった
でも、ある日、ふと気づきました。
母が弱くなったんじゃない。
「人間らしくなった」んだ、と。
できないことが増えた分、「ありがとう」をよく言うようになりました。
昔は絶対に言わなかったのに。
ある日、デイサービスの帰り道、母がぽつりと「楽しかった」と言いました。
その横顔が、無邪気な子どもみたいでした。
その瞬間、思いました。
「俺はこの人を支えているんじゃない。今は一緒に生き直してるんだ」
介護が作業じゃなくなった
そこから、介護は作業じゃなくなりました。
今日は何を食べる?
どの服を着る?
小さな選択を一緒に笑いながら決める時間が増えました。
不思議ですが、母との関係がやわらいだら、介護の重さも少し軽くなりました。
介護が楽しくなったわけじゃありません。
母と笑える時間が増えたから、結果として、介護がつらくなくなったんです。
親の老いは、過去を清算する時間
親の老いは、過去を清算する時間でもあるのかもしれません。
昔、言えなかったこと。
昔、分かってもらえなかったこと。
それが、介護を通して、少しずつ溶けていきました。
母との関係が良くなったことで、介護が変わりました。
介護は、関係性です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます