社内で研修をさせていただいていると、お話が終わった後に会計の自習方法について質問をいただくことがあります。
その際には難しい専門書1冊を読み込むのではなく、色々な方が書いている入門書をたくさん読む「多読」をお勧めしています。
その理由は次の3点になります。
①相性のミスマッチを回避する
②大事な点をおさえつつ周辺知識が広がる
③異なる説明の仕方で理解が深まる
①相性のミスマッチを回避する
私だけかもしれないのですが、同じテーマの本であっても、文字の大きさ・挿絵の有無・言葉遣い等で得意な本・苦手な本が結構分かれます。
この1冊でマスターすると気合を入れて購入した本と自分の相性が合わず、会計をあきらめるということがないようにするには、色んな本を読むことが有効です。
②大事な点をおさえつつ周辺知識が広がる
違う著者が書いていても、本当に大事な点はどの入門書にも共通して取り上げられるはずですので、多読することで本当に大事な点に関する知識を定着させることができます。
一方で、大事と思う点が異なる著者間で完全に一致することはないので、多読することで「次に大事」くらいの点について広くおさえることができます。
③異なる説明の仕方で理解が深まる
同じテーマであっても著者が異なれば、説明のアプローチが異なることはよくあります。
例えば、売掛金を説明する場合、「先に商品を渡して、あとでお金をもらう権利」と固めに説明する人もいれば、「私たちがクレジットカードで支払いするのと同じ」と柔らかく説明する人もいます。
異なった説明をいくつか知ることで理解を深めることができ、自分の中で「要はこういうこと」と整理しやすくなります。
以上が多読をお勧めする理由になります。
もし会計知識の自習で悩まれていましたら、試してみていただければ嬉しいです。
ちなみに私が知識ゼロから経理の仕事を始めた頃は、次のような本を読んでいました。
古い本になってしまいますが、ご参考までご紹介します。
『経営がみえる会計 : 実学入門 目指せ!キャッシュフロー経営』、田中 靖浩
『会計のことが面白いほどわかる本<会計の基本の基本編>』、天野 敦之
『これでわかった!バランス・シート 「一番大切な決算書」の本質を「残増減残」』金児 昭
『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 読むだけで「会計センス」が身につく本!』、林 總