昔の話

記事
コラム
普段は英語についてのブログを書いていますが
なんか急に懐かしく思い出した、昔の話を書こうと思い立ちまして
今回は、ただの無駄話です。(笑)

大昔、私が高校生の時、デニーズでバイトをしていました。

当時のデニーズは、まさにアメリカンで
今のファミレスとは、全く違っていました。

ウエートレスのユニフォームはオレンジと茶色のストライプで
ただ、何の飾りもないシンプルなワンピース。

デニーズレディーだったかな?(定かでないが・・・)
それは、お客様の案内係で
水玉模様のスカーフをそのワンピースの首元に巻いており
入り口でお客様を捌く係でした。

当時は今のような機械はなく、オーダーは手書きです。
したがって、名刺大のカードの両面に細かく印刷された
「オーダーを入れるときのメニューの名前と値段」
を、始めに渡されて、全部覚えなさい、ということでした。

つまり「フライドポテト」なら「FF」というように
オーダーの紙に書くのです。
( French Fries の略ですね )

オーダーを取ってキッチンに回すためには
絶対に全メニューの書き方と値段を覚える必要がありました。

キッチン前にスペースがあり、そこには電卓があり
取ってきたオーダーの計算をして
その紙を頭上にある、クリップのついた輪のようなものに挟んで
クルっと回して「お願いします!」とキッチンの方に回すのです。

それぞれのウエイトレスが番号を持っており
そのオーダーの料理が揃ったら
壁にある番号のライトが光って
その番号のウエイトレスが、料理を取りに行きます。

飲み物やデザートなどを作るのはウエートレスの仕事でした。

当時はコーヒーお替り自由というのも珍しいことでした。

まず、仕事を始めたころには
「いらっしゃいませ。デニーズへようこそ!」
というお決まりのセリフと、コーヒーのポットを持って
おかわりを注いで回ることだけが仕事でした。

何が懐かしいって、やっぱり当時のメニューです。

ラムチョップとか、ピッグインナブランケットとか。。。
デニーズコンボとか。。。

キャロットケーキもあったけ。。。

アップルパイもあって
ただのアップルパイは、そのまま出すのですが
更に「アップルパイアラモード」というメニューもあり
これはキッチンで一度温めてもらって、その上にアイスを乗せたものです。

ケチャップはビン入りで、出にくいやつでした。(笑)

おまけに、お盆やワゴンを使って料理を運ぶことはありませんでした。
すべて「手」で運んでいたんです。
したがって、水のコップを5個とか、料理のお皿を5枚とかいう量を
いっぺんに運ぶ技もありました。

今のような伝票(チェック)ではなく、手書きの紙でしたので
裏にメッセージを書く欄がありまして
お褒めの言葉をいただくと「ああ、あの人が書いてくれたんだな」
と、どのお客様が書いてくださったのかを思い出して
うれしかった思い出もあります。

当時のデニーズは、アメリカから来たばかりで
何年かはアメリカと同じ器具を使って、同じメニューで。。。
という取り決めだったようです。
そのため、あのようなアメリカンなメニューだったんですね。

今思い出しても驚くのは。。。
サーロインステーキのオーダーを取るとき
焼き具合を指定できた、というところです。
レア、ミディアムレア、ミディアム、ミディアムウェル、ウェルダン
が指定できたんです。
ステーキの上にオニオンリングが一つ乗っており
焼き具合を示した、小さなカード(?)が刺さっておりました。
"卵2個をお好みの焼き方で”というメニューもありました。
サニーサイドアップ(目玉焼き)とか
オーバーハード(両面固焼き)とか。。。
茹でてもいいし、スクランブルでもいい。。。
ウエイトレスがお客様から、どのようにするかをうかがうのです。

今のファミレスのキッチンと比べて、キッチンもウエートレスも
大変だったな、と思います。


ある時、幼稚園児とお母さんたちのグループがやってきました。
なにか、発表会でもあったようです。
一人の男の子が「僕、デニーズボンコ!」と言いました。
本当はコンボなんですけどね。

その子も今は、いいお父さんになっているかもしれませんね。


昔のデニーズが恋しい。。。(笑)









サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す