Divi 5 ネイティブ機能で実現する洗練されたポップアップデザイン:キャンバスとインタラクションを活用した2つの設計手法

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ポップアップはコンバージョン率やエンゲージメントを向上させるための効果的なツールであり、メールリストの拡大や重要なお知らせの伝達など多様な目的で活用されます。従来、Divi で高性能なカスタムポップアップを作成するには Bloom などのサードパーティ製プラグインが必要でしたが、Divi 5 からはインタラクションやキャンバスといった主要機能により、ビジュアルビルダー内で直接ネイティブかつ軽量なポップアップを構築可能になりました。本解説では、追加プラグインに頼らずに Divi 5 の標準機能だけでポップアップをデザインするための二つの主要なアプローチについて詳しく説明します。

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インタラクション機能の基本概念と構成要素

インタラクション機能はビジュアルビルダーに追加された強力なノーコードシステムであり、静的なページを動的な体験へと変える役割を果たします。この機能を用いることで、ポップアップだけでなくトグルやスクロールエフェクトなど様々な要素を作成可能です。あらゆるインタラクションにはトリガー、効果、ターゲットという三つの主要な構成要素があります。トリガーはアクションを開始する条件であり、ロードやクリック、マウスの動きなどが選択肢として用意されています。効果は操作中に発生する動作を制御する設定であり、要素の表示や非表示の切り替えなどが含まれます。ターゲットは影響を受ける要素を定義するもので、現在の要素やページ上の別のモジュール、セクションなどを指定できます。これらの設定は要素の詳細設定タブから直感的に追加でき、複雑な動作もコードを書かずに実現可能です。

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キャンバス機能の構造と利点

キャンバス機能はメインページレイアウトとは別に存在する独立したワークスペースであり、キャンバス外コンテンツや非表示コンテンツを整理管理するための新しい方法を提供します。標準ページコンテンツを格納するメインキャンバスとは異なり、この独立した領域を用いることでメインビューを煩雑にすることなくポップアップやサイドバーなどの要素を作成して保存できます。キャンバスにはサイト全体で利用可能なグローバルキャンバスと、特定のページに紐づくローカルキャンバスの二種類があり、用途に応じて使い分けることが可能です。キャンバスとインタラクションを組み合わせることで、対象のキャンバスコンテンツを自動的にフロントエンドページに追加でき、ビジュアルビルダー上ではすべて分離されて非表示になるためメインレイアウトがすっきりと保たれます。


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キャンバスとインタラクションを連携させた設計手法

この手法はキャンバス上でポップアップをデザインし、メインキャンバス上のインタラクションを使って表示を制御する高度なアプローチです。キャンバスとインタラクションを組み合わせることで、ポップアップを専用のキャンバスで設計しつつ、メインキャンバス上の操作でトリガーおよび制御が可能になります。インタラクションが別のキャンバス内の要素をターゲットに設定されると、Divi はそのキャンバスのコンテンツを自動的にフロントエンドに追加するため、メインレイアウトを肥大化させることなくシームレスなポップアップを作成できます。この方法の主な利点はメインキャンバスが整理され編集しやすくなる点と、グローバルキャンバスとして保存すればサイト全体で再利用可能になる点です。具体的な手順としては、まずキャンバスメニューから新しいキャンバスを作成し、そこにポップアップ用のセクションを追加してデザインを行います。位置設定を固定にし、Z インデックスを調整して他のコンテンツの上に表示されるように設定したらレイアウトを保存します。次にメインキャンバスに戻り、ページ読み込み時にポップアップを非表示にするインタラクションと、特定の条件で表示するインタラクションの二つを作成して設定を完了します。

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インタラクションと表示設定を用いた設計手法

この手法はキャンバスを使用せず、メインキャンバス内に直接ポップアップ要素を配置してインタラクションと表示設定で制御する方法です。インタラクション機能はメインキャンバスに直接使用することも可能であり、追加のプラグインなしで強力なポップアップ機能を利用できるためオーバーヘッドを最小限に抑えられます。Divi のスタイル設定とレスポンシブコントロールを使用してブランドに合わせたポップアップを作成できるため、デザインの自由度も最大限に高められます。このアプローチはウェルカムモーダルやスクロールで表示されるオファーなど、高速読み込みで高度にカスタマイズ可能なページ内ポップアップに適しています。実装手順としては、ページの下部に新しいセクションを追加してデザインを行い、位置を固定中央に設定します。続いて読み込みインタラクションを設定し、時間遅延を付けて要素を表示する動作を作成します。最後に詳細設定タブの表示設定にて、該当セクションを初期状態で非表示に設定することで、インタラクションが発動するまでポップアップが表示されない状態を作ります。

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設計手法の選択基準と使い分け

どちらの手法を選ぶべきかはプロジェクトの要件によって異なります。メインレイアウトとは別に整理されたオフキャンバスポップアップが必要で、サイト全体で再利用可能な設計を求める場合はキャンバスとインタラクションの組み合わせが最適です。一方で、ページ上に直接構築された軽量で完全にネイティブなポップアップが必要であり、サードパーティへの依存なしでスムーズなパフォーマンスを求める場合はインタラクションと表示設定を用いた方法が適しています。どちらの方法も Divi 5 のネイティブ機能だけで完結するため、余分なプラグインによるコストや複雑さを排除しつつ、組み込みのアニメーションサポートと高性能なフロントエンド処理を利用できます。


効果的なポップアップ実装のための指針

技術的な設定だけでなく、ユーザーエクスペリエンスやタイミング、提供価値もポップアップの成否を分ける重要な要素です。まずはユーザーの操作を妨げないよう、限定割引や役立つ無料リソースなど真の価値を提供することを心がけてください。タイミングについてはページ読み込み直後の表示を避け、時間差を設定したりスクロール率に応じて表示したりするスマートトリガーの活用が推奨されます。また、スマートフォンやタブレットでの表示を徹底的にテストし、ボタンや閉じるアイコンをタッチ操作に適した大きさにするなどモバイルフレンドリーなデザインにすることも重要です。必ず分かりやすい閉じるボタンを含め、オーバーレイのクリックで閉じる動作を実装するとユーザビリティが向上します。行動を促すボタンについてはメリットを明確に伝えるコピーを使用し、色のコントラストを強くして視認性を高めてください。さらに、キーボードユーザーがスムーズに操作できるようアクセシビリティに配慮することで、誰にとっても使いやすくコンバージョン率の高いポップアップになります。


まとめ

本解説では、Divi 5 のネイティブ機能のみを活用したポップアップ設計の二つの手法について詳述いたしました。インタラクションとキャンバスを連携させた高度なアプローチ、およびインタラクションと表示設定を用いた軽量な実装方法のいずれも、サードパーティ製プラグインに依存することなく、ビジュアルビルダー内で完結する点が大きな特長でございます。これらのネイティブ機能を活用することで、サイトのパフォーマンスを損なうことなく、ブランドに合わせた柔軟なデザインとスムーズなユーザーエクスペリエンスを実現可能です。
手法の選択に際しましては、プロジェクトの目的と要件を慎重に検討いただくことが重要でございます。サイト全体で再利用可能なポップアップや複雑な表示ロジックを求める場合にはキャンバスとの連携を、シンプルで軽量なページ内ポップアップで十分な場合には表示設定との組み合わせを、それぞれご検討ください。いずれの手法においても、適切なタイミング設定、モバイル対応、アクセシビリティへの配慮といったベストプラクティスを踏襲することで、訪問者にとって価値のある体験を提供し、コンバージョン率の向上につなげることが期待できます。
Divi 5 への移行や新機能の活用に伴いましては、必ずバックアップの取得とテスト環境での検証を実施いただきますようお願い申し上げます。互換性レポートや段階的な再構築を活用しながら、貴社のサイト環境に最適な運用方針を策定していただければ幸いです。本解説が、WordPress および Divi をご活用中の皆様にとって、ポップアップ設計における新たな可能性を見出す一助となりましたら、これ以上の喜びはございません。

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