臨床心理士が教える「放っておく力」という生きる技術
こんばんは。臨床心理士・公認心理師のかすがです。
今日の甲府盆地は台風の影響か、風が少しつよくて涼しさを感じました。
業務スーパーの冷凍のスイートポテトがオーブンで焼いて香ばしくて美味しかったです。
今夜も一日、本当にお疲れ様でした。
一日の終わりにスマホを眺めながら、こんなモヤモヤに悩まされていませんか?
「あの人のあの言葉、もしかして嫌味だったのかな……」
「相手の機嫌が悪かったのは、私が何か気に触ることを言ったから?」
「もっと上手に対処すればよかった」と一人反省会が止まらない
相手の顔色やSNSの反応、過去の失敗をグルグルと考えすぎてしまい、心がクタクタに疲れてしまうことってありますよね。
今回は、そんな人間関係のストレスや考えすぎを手放し、心を軽やかにする「放っておく力」について、心理学の視点からわかりやすく解説します。
仏教の禅の言葉には「放下着」というものがあるそうです。
なぜ私たちは他人の言動を「放っておけない」のか?
「放っておく」と聞くと、どこか冷たい感じや、無責任に途中で投げ出すようなネガティブなイメージを持つかもしれません。真面目で優しい人ほど、「何事もちゃんと向き合って解決しなきゃ」と抱え込んでしまいます。
しかし、SNSやネット情報が溢れる現代において、目に入るすべての出来事や他人の機嫌にきめ細かく対応するのは、構造的に不可能です。
「放っておく」とは、投げ出すことではありません。「自分にとって本当に大切なこと」と「自分にはどうにもできないこと」を賢く見きわめるための、大切な生きる技術(スキル)なのです。
認知心理学で見る「心のバッテリー」と「コントロールの限界」
心理学の知見からも、「放っておく力」がメンタルヘルスに不可欠である理由が説明できます。
1. 脳の処理能力(注意のリソース)には限界がある
認知心理学では、人が一度に使える集中力や心のエネルギーには限界があると考えます。これはスマホのバッテリーと同じです。
背景でアプリを何十個も起動したままだと、スマホの電池はあっという間に切れ、動作も重くなりますよね。「他人の機嫌」や「終わったこと」を頭の中で起動しっぱなしにすることは、心のバッテリーを無駄に消耗させている状態なのです。
2. 「自分に変えられること」だけに集中する
臨床心理学では、目の前の出来事を次の2つに分けて考えます。
自分ではコントロールできないこと: 他人の機嫌、過去の出来事、SNSの噂話
自分の力でコントロールできること: 自分の行動、休む時間、自分にかける言葉
他人の感情や過ぎ去った時間は、どんなに悩み抜いても自分の力で変えることはできません。変えられないものを変えようと踏み込むのをやめ、心の横に「そっと置いておく(放っておく)」。これが、心の平穏を取り戻す一番の近道です。
自分の心を守るために「思考の整理」をはじめよう
「放っておけばいいと頭ではわかっていても、グルグル考えてしまって離れない……」
そんなときは、一人で抱え込まずにプロの心理カウンセラーに抱えていることを預けてみてください。
心が疲れているときは、認知の視野が狭くなり、「放っておいていいこと」まで重大な問題に見えてしまいがちです。第三者に話すことで、頭の中のモヤモヤを客観的に「仕分け」できるようになります。
話がまとまっていなくてOK。雑談から心の整理をナビします。
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はじめましてのあなたも大歓迎です。
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明日、あなたの心が少しでも軽く、穏やかでありますように。
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それでは、これからのしあわせのためによい休息を。
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