こんばんは。臨床心理士のかすがです。
今日も一日、本当にお疲れ様でした。
私の住む山梨の桃源郷では、桃の収穫が最盛期を迎え、甘くやさしい香りに包まれています。
さて、夕食作りや片付けを終えて、ようやく訪れた自分だけの時間。
あるいは、今日一日の業務が一段落して、薄暗い部屋でベッドに横たわっている時間。
「今日のあの言い方、浮いてなかったかな……」
「いつも私ばかりが我慢して気を遣っている気がする」
と、頭の中で終わりのない『1人反省会』が始まっていませんか?
なぜ、AIの「正論」では心がスッキリしないのか?
心と身体が疲れている夜は、どうしてもネガティブな思考がぐるぐると回りやすくなります。
そんな時、スマホで手軽に調べものをしたり、最近話題の「AI」に相談したりする方も多いかもしれません。瞬時に完璧な「正解」を返してくれるAIは、確かに頼りになりますよね。
けれど、「あの人に振り回されて疲れる」「どうしてもモヤモヤが消えない」といった人間関係の悩みは、AIから「こう対処すべきです」という正論を提示されても、心はスッキリしません。
むしろ、感情の揺らぎがない完璧な文字を受け取り続けていると、脳は「情報を処理しなきゃ」と緊張し、自律神経のスイッチが「オン(交感神経)」のままになってしまいます。これでは、休まるはずの夜も休まりません。
「頭の正論」ではなく、「からだの納得」が必要な理由
哲学者で心理療法家のユージン・ジェンドリンは、頭で考えた理屈ではなく、胸やみぞおちで感じる言葉になる前の感覚を「フェルトセンス(身体の実感)」と呼びました。
頭(思考)で「私が我慢すればいいんだ」「正論としてはこうすべきだな」と自分を納得させようとしても、胸の奥がズーンと重いままなら、それはあなたの身体が「でも、私はまだ納得していないよ」と教えてくれているサインです。
AIが教えてくれる「正しい解決策」は頭を納得させることはできても、胸の奥の重たさまでは消してくれません。
言葉に詰まっても、うまく説明できなくても構いません。
誰かに「うん、うん」と温かい相槌で話を受け止めてもらいながら、胸の奥にある本当の気持ちを少しずつ言葉にしていくこと。
「そっか、私本当はすごく悲しかったんだ」と身体がしっくりくる納得(実感)を得られたときに初めて、張り詰めた自律神経のスイッチがオフになり、モヤモヤが芯から溶けていくのです。
今夜、そのまま眠ってしまう前に……
このままモヤモヤを頭の中に抱えたまま眠りにつくと、明日もまた同じ重たい気持ちで朝を迎えてしまうかもしれません。
今夜は、頭をフル回転させる「正解探し」をお休みしませんか?
「いつも私ばかりが我慢している」というそのモヤモヤを、AIではなく、血の通った人間に預けてみてください。あなたとお相手との間に、心地よい境界線を引くための「作戦会議」を一緒にしましょう。
話をするのに、特別な準備は何もいりません。
パジャマのままでOK
薄暗い部屋でお布団に入ったままでOK
「10分だけ」の短時間利用も大歓迎
今夜も、あなたの心がホッとゆるむ時間を、静かにお待ちしていますね🍀
👉 人間関係のモヤモヤを臨床心理士が整理します
📖 あわせて読みたい(前回の記事)
「誰かの声を聞いてホッとする時間」の大切さについて、前回はこちらの記事でお話ししています。あわせてご覧くださいね。
明日、あなたの見える景色が少しでも優しいものでありますように。
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それでは、また明日。おやすみなさい。