ワンストップ対応が選ばれる理由〜キャラデザとLive2Dを別々に頼む落とし穴〜

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デザイン・イラスト
こんにちは、Naryu(なりゅう)です。イラストレーター×Live2Dモデラーとして、36件以上のVTuberアバター制作に携わってきました。
VTuberデビューを考えているとき、こんな風に考える方は多いです。

「キャラデザインは得意なイラストレーターさんに。Live2Dモデリングは別の専門の人に頼もう。それぞれのプロに任せたほうがクオリティが上がるんじゃないか。」

一見合理的に思えるこの考え方、実は思わぬ落とし穴があります。
今回は、キャラデザインとLive2Dモデリングをワンストップで依頼することのメリットを、制作者の視点から正直にお伝えします。

落とし穴1:「動くこと」を考えていないデザインになりやすい

キャラクターイラストを専門とするイラストレーターは、「絵として美しく見える」ことを優先してデザインします。これは当然のことです。
しかしLive2Dで動かすためには、「動かしやすい構造」になっていることが重要です。たとえば、こういったデザインはLive2D化のときに苦労することがあります。

・前髪と後ろ髪が複雑に絡み合っているデザイン
・左右非対称の目や、特殊な形状の瞳
・装飾が多すぎる服や、重なりが複雑なアクセサリー

こういったデザインが「ダメ」というわけではありません。ただ、Live2Dで自然に動かすために追加の工夫や工数が必要になり、場合によってはデザインの一部を変更しなければならないこともあります。
最初からLive2Dを前提にデザインを考えていれば、こうした問題を事前に回避できます。

落とし穴2:途中で制作が止まるリスクがある

これはご相談の中でときどき聞く話です。
「キャラデザインをお願いしていたイラストレーターさんと、途中から連絡が取れなくなってしまった」「モデリングをお願いしていた方から、急にモデリングはもうやらないと言われた」

どちらも依頼者に非があるわけではありません。
でも、デビューの準備が突然止まってしまう事態になります。

複数の人に依頼を分けている場合、一人が抜けるだけで全体のスケジュールが崩れます。ワンストップで依頼していれば、こうしたリスクを一箇所に集約できるというメリットもあります。

落とし穴3:イラストレーターとモデラーの間で認識がずれる

別々の人に依頼した場合、イラストレーターが描いたデータをモデラーに渡す工程が発生します。
このとき、思わぬトラブルが起きることがあります。

「瞳のハイライトをどのパーツとして扱うか」「前髪の揺れる範囲をどこまでにするか」「表情差分でどこまで形を変えるか」

こういった細かい仕様は、依頼者がイラストレーターとモデラーの両方に対して橋渡し役になって伝えなければなりません。
専門知識がない状態でその役割を担うのは、かなり難しいことです。

ワンストップで依頼した場合は、こうした仕様の判断を制作者側で一貫して行うので、依頼者が橋渡し役になる必要がありません。
落とし穴4:パーツ分けのやり直しが発生することがある
Live2Dモデリングを行うためには、イラストを部位ごとに分けた「パーツ分け」が必要です。

イラストレーターがパーツ分けに慣れていない場合、モデラーが受け取ったデータをそのまま使えないことがあります。その場合、パーツの描き直しや修正が発生し、追加費用や納期の延長につながることがあります。

私の場合はキャラデザインの段階から「このキャラをどう動かすか」を考えながら設計・作画するので、モデリングに入る前のデータが最初から整っています。

ワンストップだから実現できること

ここまで落とし穴の話をしてきましたが、ワンストップ対応の一番の強みは「トラブルを防ぐこと」ではなく、「デザインと動きを一体として考えられること」です。

デザインの段階で「動き」を考慮できる
髪の揺れ方、表情の変化、目の動きなど、モデリングしたときにどう見えるかをイメージしながらデザインするので、完成したモデルが「想像していた通り」になりやすいです。

修正の連携がスムーズ
「デザインを少し変えたい」という修正が発生したとき、デザイナーとモデラーが同じ人なので、即座に全体の整合性を保ちながら対応できます。

依頼者の負担が少ない
窓口が一つなので、「イラストレーターには伝えたけどモデラーには伝わっていなかった」という情報の抜け漏れが起きません。やりとりがシンプルで、依頼者の手間が最小限で済みます。

「でも、それぞれの専門家に頼んだほうがクオリティが高くなるのでは?」
この疑問はもっともです。正直に言います。

イラストの描き込みや、Live2Dの動きの細かさだけを見れば、それぞれの専門家のほうが突き詰めている部分はあるかもしれません。

ただ、VTuberとして活動するうえで必要なのは「絵として最高のイラスト」でも「技術的に最先端のモデル」でもなく、「自分のキャラクターとして愛着を持って使い続けられるモデル」です。

デザインと動きが一体として設計されたモデルは、見た目の完成度だけでなく、使っていて「気持ちいい」と感じる動きの自然さにも繋がります。

まとめ
キャラデザインとLive2Dモデリングを別々に依頼することで起きやすい問題をまとめると、

1.動かすことを想定していないデザインになりやすい
2.途中で制作が止まるリスクがある
3.イラストレーターとモデラーの間で認識がずれる
4.パーツ分けのやり直しが発生することがある

ワンストップで依頼することで、これらのリスクをまるごと回避できます。
さらに、デザインと動きを一体として考えることで、完成したモデルの「使い心地」が高まります。

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