※この記事は、Live2Dモデル制作を行っている
Naryu(なりゅう)がお届けしています。
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「VTuberを始めたいけど、結局いくらかかるの?」
これは、依頼者さんからも本当によく聞かれる質問です。ネットで調べると「10万円〜200万円」といった幅の広すぎる情報ばかりで、かえって不安になりますよね。
この記事では、VTuberデビューにかかる費用を「項目別」に分解して、それぞれの相場をリアルな数字でお伝えします。さらに記事の後半では、予算別に「その金額で実際にどこまでできるのか」を具体的にまとめています。
私自身がアバター制作の受注側なので、特にLive2Dモデルの費用については「なぜその金額になるのか」の裏側まで正直にお話しします。
VTuberの初期費用を左右する2つの要素
細かい内訳に入る前に、初期費用の総額を大きく左右する2つのポイントを押さえておきましょう。
① PCを持っているかどうか
VTuberの初期費用で最もインパクトが大きいのがPC代です。
すでにゲーミングPCなどスペックの高いPCを持っている方は、それだけで10〜20万円ほど出費が変わります。
普段使いのノートPCしかない場合、まずPCの購入から始めることになります。
② アバターにどこまでこだわるか
Live2Dモデルの制作費用は、クオリティと依頼の仕方によって数万円〜数十万円まで大きく幅があります。
「まず始めてみたい」のか「最初からしっかりしたモデルで活動したい」のかで、費用は大きく変わります。
この2つを念頭に置いたうえで、項目別の費用を見ていきましょう。
項目別の費用内訳
1. PC ── 最もお金がかかる項目
VTube StudioでLive2Dモデルを動かしながら、OBSで配信し、場合によってはゲームも同時に動かす。VTuber配信は想像以上にPCに負荷がかかります。
雑談やお絵描き配信がメインなら、10〜15万円台のミドルクラスPCでも対応できます。ゲーム実況をメインにするなら、15〜25万円台のゲーミングPCが欲しいところです。
目安としてはCPUがCore i5以上(またはRyzen 5以上)、メモリ16GB以上、GPUがGeForce RTX 3060以上あれば、多くの配信スタイルに対応できます。
すでにゲーミングPCをお持ちの方は、この項目はゼロ円です。
デスクトップPCとノートPCで迷う方も多いですが、同じ予算ならデスクトップのほうが性能が高く、長時間の配信にも向いています。部屋のスペースに問題がなければデスクトップがおすすめです。
2. Live2Dアバター ── 費用の幅が最も広い項目
ここが私の専門領域なので、少し詳しくお話しします。
Live2Dアバターを手に入れる方法はいくつかありますが、大きく分けると「プロに依頼する」「既製品モデルを買う」「無料ツールで自作する」の3つです。それぞれの費用感は以下の通りです。
セット依頼の費用をもう少し詳しく:
ココナラでの相場を見ると、キャラデザイン+パーツ分けイラスト+Live2Dモデリングのセット依頼は5〜15万円程度で受け付けているクリエイターが多いです。
高品質なモデルやオプション(表情差分の追加、衣装の切り替え、物理演算の充実など)を求めると、15〜30万円以上になります。
なぜ金額に幅があるのか、制作者としてお伝えすると:
Live2Dモデルの価格差は、主に「動きの複雑さ」「パーツの細かさ」「表情差分の数」で決まります。
たとえば、基本的な表情の動き(まばたき・口パク・首の傾き)だけのシンプルなモデルと、髪の毛一束一束が独立して揺れ、衣装の切り替えができ、表情差分が10種類以上あるモデルでは、作業量がまったく違います。
5万円のモデルでも配信に使うことは十分にできます。ただし、動きの滑らかさや表情の豊かさといった「動かしたときの気持ちよさ」は、やはり予算に比例する部分があります。
イラストとモデリングを別々に依頼するときの注意点:
Live2D用のイラストには「パーツ分け」という特殊な処理が必要です。普通のイラストとは違い、目・眉・口・髪・体などをすべて別々のレイヤーに分けて、さらに隠れている部分も描き足す必要があります。
イラストレーターとモデラーが別の人だと、パーツ分けの仕様で認識がずれるリスクがあります。
「イラストは上がったけど、パーツ分けがモデリングに対応していなくて追加料金がかかった」というケースは実際に珍しくありません。
この手間とリスクを避けたい場合は、私のようにイラストからモデリングまで一貫して対応しているクリエイターにセットで依頼するのが効率的です。
一人の制作者がすべての工程を把握しているので、パーツ分けの仕様ずれが起きず、修正のやり取りも最小限で済みます。
3. マイク ── リスナーの満足度に直結する
マイクは「視聴者が最も長く触れる情報」である声の品質を左右します。映像はアバターが担当してくれますが、声だけはどうにもごまかせません。
最初はUSBコンデンサーマイク(5,000〜10,000円程度)から始めるのが手軽です。
Audio-Technica AT2020USB+やFIFINE K669などは、VTuber界隈でも定番のエントリーモデルです。
活動が軌道に乗ってから、オーディオインターフェース+XLRマイクにステップアップすると音質が格段に上がります。
ヤマハのAG03(約15,000円前後)は多くのVTuberが愛用しているオーディオインターフェースです。
4. Webカメラ(またはiPhone) ── トラッキングの精度を決める
Live2Dモデルの表情を動かすためのトラッキング機材です。
制作者として声を大にして言いたいのが、トラッキング精度はモデルの魅力を大きく左右するということです。
せっかく繊細な表情が動くモデルを用意しても、トラッキングが粗いと「なんか動きが不自然だな」という印象になってしまいます。
iPhoneのFace ID(TrueDepthカメラ)を使ったトラッキングは、Webカメラとは次元の違う精度です。まばたきの速度、眉の微妙な動き、口角の上がり方まで正確に拾ってくれます。すでにiPhone X以降をお持ちであれば、Webカメラを買わずにiPhoneをトラッキング用に使うことを強くおすすめします。
本当に動き変わりますよ~
5. その他の費用
6. ソフトウェア費用 ── 基本は無料でスタートできる
VTuber活動に必要な主要ソフトは、ありがたいことに無料で使えるものがほとんどです。
VTube Studioは基本無料(Steam版のロゴ非表示が約2,000〜3,000円の買い切り)、OBS Studioは完全無料、動画編集もDaVinci Resolveを使えば無料です。サムネイル制作はCanvaの無料プランで十分対応できます。
有料ソフトが必要になるのは、より凝った動画編集をしたい場合(Adobe Premiere Pro:月額約2,700円〜)や、高品質なサムネイルを作りたい場合(Adobe Photoshop:月額約1,200円〜)くらいです。最初から契約する必要はなく、活動を続ける中で必要性を感じてから検討すれば十分です。
予算別シミュレーション ── あなたの予算でどこまでできる?
ここからが本題です。予算帯ごとに「その金額で具体的にどこまでできるのか」をシミュレーションします。
【0〜3万円】まず配信を体験してみたい人
この予算帯は「VTuberとはどんなものか、まず体験してみる」フェーズです。
VRoid Studioで3Dアバターを作ってVTube Studioで動かせば、費用ゼロでも配信自体はできます。IRIAMなどのアプリを使えば、スマホ1台とイラスト1枚で始めることも可能です。
ただし正直にお伝えすると、この予算帯ではLive2Dモデルは使えません。「まず配信の感覚を掴む」「自分がVTuber活動を続けられそうか確かめる」という目的であれば十分ですが、本格的に活動していくには次の予算帯以上が必要です。
【6〜10万円】オリジナルモデルで本格デビューしたい人(PC所持の場合)
ここが最もコストパフォーマンスの良いゾーンであり、実際に個人VTuberで最も多い予算帯です。
実は、私のサービスの「デビューまるごとプラン(85,000円)」はまさにこのゾーンの方に向けて設計しています。キャラクターデザインからLive2Dモデリングまで全部込みなのはもちろん、配信画面・ロゴ・SNSアイコンまで付いてくるので、このプランだけでデビューに必要なビジュアル素材がほぼ揃います。
▼ 私のサービス「デビューまるごとプラン」の内容
・キャラクターデザイン(ラフ2案からお選びいただけます)
・全身パーツ分けイラスト
・Live2Dモデリング(肩連動・自然な可動域)
・配信画面・ロゴ・SNSアイコン
・VTube Studio導入サポート(専用ガイド記事+メッセージ相談)
・納品後の微調整対応・サポート無制限
・商用利用OK/修正5回/納期約45日
「デビューに必要なもの、何を準備すればいいかわからない」という方でも、ヒアリングでイメージを一緒に固めるところから始めるので安心です。購入者の約8割がこのプランを選んでくださっています。
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USBコンデンサーマイクと手持ちのiPhone(トラッキング用)を組み合わせれば、アバター以外の出費は2万円以内に収まります。見た目も音声も一定以上のクオリティで配信をスタートできる、非常にバランスの良い構成です。
【12〜20万円】こだわりを持って活動したい人(PC所持の場合)
この予算帯では、モデルのクオリティをワンランク上げられます。表情差分を複数用意することで配信中の表現の幅が広がり、衣装の切り替えができれば季節イベントにも対応できます。髪や衣装に物理演算を入れることで動きの自然さも格段に上がります。
私のサービスでは「こだわりフルオーダープラン(120,000円)」がこのゾーンに対応しています。デビューまるごとプランの内容に加えて、オリジナルの配信画面・ロゴ・SNSバナーで世界観を統一し、配信アニメーション(腕や指の動き、小物持ちなど)も1種類付きです。
修正も無制限なので、「細部まで納得いくまでこだわりたい」という方に選ばれています。
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マイクもXLR接続のものにステップアップすることで、音質がはっきり変わります。歌枠やASMRをやりたい方は、この予算帯を目指すのが現実的です。
【30〜50万円以上】PCの購入も含めてゼロから始める人
PCの購入を含めてゼロから揃える場合の現実的な費用がこのゾーンです。金額だけ見ると大きいですが、PCは配信以外にも使えますし、Live2Dモデルは一度作ればずっと使い続けられます。「数年間の活動に対する投資」と考えると、決して無駄にはなりません。
PC代を抑えたい場合は、中古のゲーミングPCも選択肢に入ります。型落ちモデルでもVTuber配信には十分なスペックのものが10万円前後で見つかることがあります。
費用を賢く抑えるための5つのポイント
① アバターはセット依頼でコストを抑える
イラストとモデリングを別々のクリエイターに頼むと、それぞれに基本料金がかかります。セットで一人のクリエイターに依頼すれば、工程間のやり取りも減り、総額を抑えられることが多いです。
② 機材は優先順位をつけて段階的に揃える
最初から全部揃える必要はありません。まず「PC → マイク → カメラ」の順に優先度が高く、デュアルモニターやStream Deckなどは活動しながら必要性を感じてからで大丈夫です。
③ トラッキング用にiPhoneを活用する
すでにiPhone X以降をお持ちなら、Webカメラを別途買う必要はありません。iPhoneのトラッキング精度はWebカメラよりもはるかに高いので、むしろiPhoneを使うほうがモデルの魅力を引き出せます。
④ ソフトウェアは無料から始める
VTube Studio、OBS Studio、DaVinci Resolve、Canva。必要なソフトの多くは無料版で十分機能します。有料版への切り替えは、実際に活動して「ここが不便だ」と感じてからで遅くありません。
⑤ 配信画面もセットで頼めるクリエイターを選ぶ
配信画面・ロゴ・SNSアイコンをアバターとバラバラに依頼すると、それぞれに数千円〜数万円かかります。アバター制作と一緒にこれらもセットで対応してくれるクリエイターを選べば、世界観を統一しつつ総額を抑えられます。私のデビューまるごとプランも、この「全部まとめて一人に頼める」という点が選ばれている理由の一つです。
見落としがちな「ランニングコスト」
初期費用とは別に、活動を続ける中で毎月かかるお金もあります。大きな金額ではありませんが、知っておくと安心です。
ランニングコストは月額5,000〜10,000円程度を見込んでおけば十分です。すでにインターネット回線を引いていれば、追加の固定費はほとんどかかりません。
ちなみに、活動が軌道に乗ってくると「季節衣装を追加したい」「新しい表情差分が欲しい」といったリクエストが出てきます。
私はリピーターの方からの追加衣装や追加アニメーションにも対応していますので、デビュー後のアップデートも見据えて長くお付き合いいただけます(実際、レビューの60%がリピーターの方です)。
制作者としての本音:どこにお金をかけるべきか
最後に、36件以上のアバターを作ってきた立場から正直にお伝えします。
限られた予算の中で「何に一番お金をかけるべきか」と聞かれたら、私はアバターとマイクと答えます。
アバターは「視覚的な第一印象」、マイクは「聴覚的な第一印象」。この2つがVTuberとして視聴者に与えるインパクトの大部分を占めます。逆に言えば、この2つさえしっかりしていれば、その他の部分は最初は最低限でも配信は成立します。
PCのスペックはもちろん大事ですが、すでに持っているPCがVTube StudioとOBSを同時に動かせるなら、わざわざ買い替える必要はありません。モニターも最初は1枚でもなんとかなります。でも、アバターのクオリティと声の聞きやすさは、視聴者が「この人の配信をまた見に来よう」と思うかどうかに直結します。
「全体で10万円以内に抑えたい」という方であれば、私なら7〜8万円をアバターに、残りをマイクとその他に配分することをおすすめします。
まとめ
VTuberの初期費用は、最低限なら数千円、本格的にやるなら10〜30万円、PCの購入込みで30〜50万円程度が現実的な範囲です。
費用の内訳を改めて整理すると以下の通りです。
一番大事なのは「全部揃えてから始める」のではなく「最低限で始めて、活動しながら揃えていく」という考え方です。
最初から完璧な環境は必要ありません。
じょじょにそろえていくのも楽しいですよ!
アバター制作のご相談について
「何から始めればいいかわからない」——そんな状態からで大丈夫です。
私のサービスでは、キャラクターデザインからLive2Dモデリング、さらに配信画面・ロゴ・SNSアイコンまで、デビューに必要なものをまとめてお届けしています。納品後のVTube Studio導入サポートも付いているので、モデルを受け取ったあと「動かし方がわからない」ということもありません。
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