管理栄養士の試験があと約一か月に迫ってきています

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少し間が空いてしまいました、申し訳ございません。
今回は管理栄養士の試験の勉強をされている方々に、私から少しだけアドバイスをさせて頂きたく書いています。
少しでも合格への道を進みたいと思いますので、なるべく簡潔に、そして復習として活用して頂ければと思います。よろしくお願いします。


・最近の管理栄養士試験は実務経験をしている人に有利な問題が多い


特に最後の応用問題で、私も経験済みですが実務経験を現在積んでいる方々に有利な問題が多くなっています。それは実習も含まれますが、滅多に起こらない苦情に繋がる対処法なども出題されています。

実務経験がない学生さんにはわからず、焦りを生んでしまうかと思いますが、これは実際に働きながら試験を受けた私から少しだけご紹介します。

第36回 応用問題 199・200
 500 床の K 病院に勤務する管理栄養士である。直営で給食を運営している。昼食時に 1 名の患者から主菜の付け合わせの、せんキャベツに金属片が入っていると苦情があり、病棟の看護師から管理栄養士に来てほしいと要請があった。病棟に見に行ったところ、その金属片は、せんキャベツに用いた生食用食材のフードスライサーの刃のようであった。


199 この後、管理栄養士が、最初に取るべき行動である。
最も適切なのはどれか。 1つ選べ。
⑴代わりのせんキャベツを盛り付けた主菜を、病棟に届ける。
〇⑵せんキャベツが提供されている患者全員に、その皿の喫食を中止するように
要請する。
⑶金属片が混入していた患者が、他にいないか問い合わせる。
⑷厨房の中の調理機器を確認する。


まず199問の解説です。
これ(1)か(3)と間違えそうな人多いと思います。
(1)こちらはフードプロセッサーで患者全員分のキャベツを切っているので、苦情のあった患者様だけの対応だと他の患者様が気付かず食べてしまい、結果ケガや事故に繋がります。
そして500食全員の副菜を一気に回収となると時間もかかりますので、回収するのではなく、一度全員分食べないように呼びかけます。
(3)500人から金属片を探すために病棟に行って問い合わせるのも不正解です。現場で働いていて求められるのは”対応の速さ”です。
それは苦情やクレームがあったら緊急となりますので、一人一人問い合わせるよりも放送などで「食べないでください」と言った方が対応は早いですよね。金属片を探すのは今ではなくて良いのです。
回収した際に見つけるか、見つけられない場合もあります。

”最初の”対応として適切なのはどれか、なので最初は呼びかける(2)が正解です。その後に患者様や病院の管理栄養士、看護師さんなどに説明を行い、回収か配膳者と一緒に下げてもらう形となります。


200 金属片は、生食用食材のフードスライサーの刃であることが判明し、フードスライサーを買い替えることにした。新品が届くまでの間に、生食用食材のフードスライサーを使用する料理が 5 回予定献立に入っていた。この間の対応である。
最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴フードスライサーを使用する生食用野菜を、予定献立から削除する。
⑵加熱用食材のフードスライサーを使用する。
⑶包丁を用い手作業で切る。
〇⑷生食用カット野菜を使用する。


200問の解説です。
一つ一つ解説していきますね。
(1)付け合わせでも野菜であれば付けます。これは病院の管理栄養士さんから野菜は一日これぐらい使った献立にしてくださいというルールが契約時にあります。それを守るために元々入っている野菜を取り除いてしまうと野菜分が不足してしまいますので、不正解です。
(2)加熱用はダメです。もし加熱用のフードスライサーが温まっていた場合、食中毒が発生する場合があるからです。
それと、元々生食用と加熱用は分けられていますよね。
同じフードスライサーですが、これは衛生面が優先されますのでこちらも不正解です。
(3)500食の生食野菜をすべて手でカットしていくのは時間もコストもかかりますので不正解です。現場は決められた時間で調理と配膳を行わなければいけません。そもそも手でカット出来る量であればフードスライサーは不要ですが、500食分となると必須になります。
(4)時間がかからず、調理師さんの労力もあまりかからないのがカット野菜使用です。金額はかかるかもしれませんが、フードスライサーが壊れた代用としてで常に使用するものではないのでこちらが正解です。


では最後に現場での優先順位・対応の順番を教えます。
1.患者様、時間
2.病院の管理栄養士・看護師など病院勤務者
3.衛生面

だと私は思っています。調理師さんと私たち管理栄養士とで協力し合うことが大事になってきます。似たような問題が今後出てきた際に、まずは患者様、次に時間と考えていくと消去法で見つけやすいのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。


・過去問・復習は必須。あとは脳を休めて記憶能力を高めましょう


受験生の皆さんは日々、頭がぼーっとするぐらいに勉強したり仕事をされているかと思います。
一か月前にすること、それは”復習と休むこと”です。
だいぶ前から勉強されて寝不足な方ほど休むべきです。
最初の自己紹介記事で睡眠の話をさせて頂きましたが、睡眠は脳の記憶定着とストレス解消、免疫力向上の効果があります。
受験生が当日に熱を出す、などは憶測ですが寝不足が続いて免疫力が低下し、発熱したのかなと考えています。
少しずつ復習を楽にするためにも、寝る時間は必ずとってください。
私も、三か月前ぐらいから睡眠はがっつりとるように意識して勉強していきました。少しずつ実感してくると思います。


・私は一週間前にゲームをして気分転換していました。(合格)


ちょうどやりたいゲームが一週間前に発売になり、誘惑に負けたのが正直な気持ちです。
ですが、一週間前ですともう復習すると気分が悪くなってきていました。復習も過去問四年分、模試三回分、参考書の問題も何度も何度も繰り返してました。
気分が悪いと当日の試験にも影響が出そうと思ったので、思い切ってゲームを買って気分転換していきました。ゲームをして、終わったら復習をして、寝るを繰り返して当日を迎えました。
不安はありましたが、もう復習するものもこれ以上ないと思っていましたのでそのまま当日迎え、無事に132/200で合格致しました。
合格点は120点以上でしたのでギリギリでしたが働きながら合格出来ました。
当時、栄養士からの国家試験合格率は16.4%でした。



いかがでしたでしょうか。一か月前でも出来ることや私の実体験をお話させて頂きました。復習は自分が一番わかっていると思うのでそのまま継続していってください。無駄には絶対になりません。
追い詰めるだけですと当日焦りや集中出来ないなどの不調も出てくるかもしれませんので、万全な状態にして挑んでください。
頑張ってください、応援しております。

それでは本日もお疲れ様です。
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