振袖の少女

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福島県に住むK子さまからのご依頼でした。

*掲載許可いただいております



K子さまのご友人のお嬢さまが若くして亡くなっていました。

損詳しい事情をずっとご存じなかったK子さま。

お母さまが話したがらない詳しい事情は、とても辛く悲しい事実でした。



今から30念以上前に、まだ若いお嬢さまが複数の男に襲われ命に別状はなかったものの、酷い暴行を受けました。

彼女は被害を警察に届けることができず、学校も行けなくなり、ある日そっと自ら命を絶ちました。



それから30年ほどたち、お母さまが苦しい胸の内をK子さまに打ち明けたのです。

K子さまからのご依頼はお嬢さまの霊視でした。

お気の毒なことにお嬢さまの時間は止まってしまっていました。

命を絶とうと決心したその場所で力を無くして倒れ込んでいらっしゃいました。

彼女の時間は1秒も動いていませんでした。

K子さまはお嬢さまに成仏できるようにと、私にご供養のご依頼をしてくださいました。



お花をたくさん用意して振り袖に変えて彼女を包み、時間が動き出した彼女を天国への道の案内人に預けました。

彼女の意識から暴行を受けたことは消させていただきました。

案内人は彼女の曾祖母でした。

曾お祖母さまに手を引かれて、振り袖を嬉しそうに身に纏って彼女は旅立ちました。

30年後のようやくの旅立ちでした。



私は供養などのご相談やご依頼も受けているので、たまにこうしたケースに立ち合うことになります。

このときは亡くなったお嬢さまと同じような年頃の娘を持つ私にも、辛いお話しでした。



このときの犯人達はまだのうのうと生きています。

日本の性犯罪への司法の甘さが露呈した判決もありました。

メーガン法の整備、加害者へのGPS装着など、厳罰化を望みます。
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