先日、海外のケースで3つの異なるホメオパシーの症例を見ました。
年齢も症状も異なる3つのケースですが、処方されたレメディは同じレメディでした。
一つずつ簡単に症例の紹介をしたいと思います。
①62歳男性
主訴:左関節の慢性骨膜炎
痛み、腫れがあり、長時間の歩行や通常の身体活動ができない
他の症状:精神的ストレスからの耳鳴り、循環器障害を伴う難聴
精神・感情:医師と口論することがある
悪化するとき:温熱療法
好転するとき:冷熱療法
②41歳女性 弁護士
主訴:神経系の身体表現性機能障害
身体的に異常はないが、痛みや吐き気、しびれなど身体症状が長期間続く精神疾患
他の症状:朝目覚めた時(午前4-5時)に動悸、夜間の動悸
子宮内膜増殖症
思春期からの乳腺の痛み
乳腺が「疲れ果てて垂れ下がり、張りがなく」痛む
精神・感情:パニック発作(新鮮な空気が欲しい、落ち着きのなさ、不安、動悸)
とても活動的
早口
変化や旅行を好む
コロナで社会的に制限で精神的な苦痛を感じる
悪化するとき:日光と暑さに耐えられない
③11歳少女
主訴:慢性的な鼻づまり
他の症状:鼻血、蒸し暑い部屋で
手足が熱く感じる
精神・感情:強迫性障害
(靴ひもを同じ長さに結ぶ、黒い鉛筆でしか絵を描かない、
ヒステリックになると、ささくれを血が出るほど引き裂く)
嫉妬、母親が妹にかまうことで
落ち着きがない、セッション中に歩き回る
木登り、パルクール、絵を描くことが好き
悪化するとき:鼻づまりが夜間に横になっていると悪化
家族歴:母親 むずむず脚症候群、不安症
姉 全般性不安障害
母方の祖母 統合失調症、43歳で自殺
従弟 パニック発作
3つとも主訴は異なりますが、共通する項目としては、
・暑がり、暑さで悪化する
・冷気で好転する
・落ち着きのなさ、活動することで好転する
・イライラ感
3つの症例に処方されたホメオパシーのレメディは、
Kali-iodatumヨウ化カリウムでした。
Kali-iodatumヨウ化カリウムは、
原子力施設での事故時に放出される甲状腺への内部被ばくに対して処方できる唯一の薬物です。
ホメオパシーで処方される場合は、
膝の関節炎、関節リウマチ、坐骨神経痛などの、
いずれも冷やしたり動くと痛みが改善し、暖かい湿気のある時に悪化する症状や、
突き刺すような、また穴を掘るような痛みがある副鼻腔炎、
水様性で刺激のある鼻水が多量に出るような呼吸器の症状、
甲状腺機能亢進症を伴う甲状腺腫、
腺組織の腫脹や萎縮(②の症例:乳腺が萎縮)、
耳鳴りなどにも処方されます。
性格としては、新鮮な空気が好きで常に外出して歩きまわらないと済まない人です。
早口で、話し好き、冗談を言うことが好きですが、
休んでいる時や屋内にいると、とてもイライラして、落ち着きがなく、
神経質になります。
基本的には、家族に対して献身的ではあるのですが、イライラが増してくると、
暴力的になり、残酷な性格にさえなります。
3つの症例のKali-iodatumヨウ化カリウム処方のその後ですが、
①62歳男性は、人工関節を使用することなく関節の状態を改善し、
②41歳女性は、パニック発作、動悸が徐々に治まり、
③11歳症状は、鼻づまりが処方から1か月後に徐々になくなり、
強迫性障害の症状も見られなくなったようです。
このように、ホメオパシーのレメディは、今ある症状を徐々に穏やかにしていきます。