みなさまは、スピーチや挨拶など
様々な場面で呼吸を整えようとして、
うまくいかなかった経験はないでしょうか。
深く吸おうとしても苦しくなる。
ゆっくり吐こうとしても、途中で止まる。
呼吸法を試せば試すほど、どこか不自然になる。
けれど、ある瞬間に気づく人がいます。
呼吸を変えようとするのをやめたとき、呼吸が変わった、と。
その鍵になるのが、「力を抜く」という行為です。
※この記事の後方に、簡単な実践を記しています。
ぜひ毎日意識的に取り入れていただけますと幸いです。
呼吸は、意志で動かしているようで動いていない
呼吸は、意識でも無意識でも行えます。
この曖昧さが、私たちを混乱させます。
自分でコントロールできるようでいて、
完全には支配できない。
気功や身体感覚の世界では、
この性質をとても重要に扱います。
なぜなら、呼吸は
筋肉の操作ではなく、身体全体の状態を反映する現象だからです。
つまり、呼吸が浅い・重い・詰まるとき、
問題は呼吸そのものではありません。
「肘抜き」「膝抜き」が示しているもの
気功や古武道には、「肘抜き」「膝抜き」という基本的な考え方があります。
これは、特定の動作というより、身体の使われ方を示す言葉です。
肘や膝は、力が溜まりやすい場所です。
無意識の緊張が残りやすく、
それが全身の流れを止めてしまいます。
肘の力が抜けると、腕全体が軽くなり、
指先まで自然な重さが伝わります。
このとき、多くの人が同時に体験します。
呼吸が、肚へ降りた感じがする
胸の奥に空間が生まれる
吸おうとしなくても、空気が入ってくる
ここで重要なのは、
呼吸を変えたから力が抜けたのではない、という点です。
力が抜けた結果として、呼吸が変わったのです。
力とは、筋肉だけの話ではない
「力を抜く」と聞くと、
筋肉を緩めることだと思われがちです。
しかし、実際に残り続けている力の多くは、
筋肉そのものではありません。
・無意識の踏ん張り
・姿勢を保とうとする癖
・きちんとしていなければ、という意識
これらが重なり、
身体の内側に“見えない支え”を作っています。
この支えがある限り、
呼吸は常にどこかで引き止められます。
エーテルという「構造層」
ここで、エーテルという概念が役に立ちます。
エーテルとは、
筋肉・骨・神経とは別の、
身体全体のリズムと配置を保つ層です。
呼吸の揺れ、脈の間隔、腸の動き、体液の循環。
これらはすべて、エーテル層で調整されていると言われています。
思考が過剰になると、
エーテルは内側へ引き戻され、
身体は「閉じた構造」になります。
すると、呼吸は
・胸に留まり
・浅くなり
・意識で操作しないと保てなくなる
逆に、力が抜けると、
エーテルは自然に前へ広がり、
呼吸は再び構造の中に戻ってきます。
呼吸が変わると、何が変わるのか
呼吸が深くなる、というよりも、
呼吸が邪魔されなくなる。
その結果、次のような変化が起きます。
・皮膚の感覚が鋭敏になる
・手足の末端まで、温度が行き渡る
・視界が少し明るく感じられる
・内側に、理由のない落ち着きが生まれる
これらは「エネルギーが増えた」状態ではありません。
本来あった流れが、
元の配置に戻った状態です。
光は、結果として現れる
気功や内的な実践を続ける人が、
「光」という言葉を使うようになるのは、自然なことです。
それは特別な体験を誇示するためではありません。
流れが通り、構造が整ったとき、
身体はそれを「明るさ」として知覚します。
光は、呼吸の先にある目的ではなく、
通ったあとに気づく性質なのです。
実践として、できること
何か新しいことを始める必要はありません。
・肘に、まだ力が残っていないか
・肩が、無意識に持ち上がっていないか
・舌が、緊張していないか
それを確認し、
「抜ける余地があるかもしれない」と思う。
呼吸を変えようとしない。
姿勢を正そうとしない。
構造が変われば、
呼吸は勝手に変わります。
おわりに
なぜ、力を抜くと呼吸が変わるのか。
それは、呼吸が
身体全体の構造を映す現象だからです。
操作する対象ではなく、
状態を教えてくれるもの。
力が抜け、構造が整ったとき、
呼吸は本来の場所に戻り、
身体は静かに、明るさを取り戻します。
何かを足す前に、
一つだけ、終わらせてみてください。
それだけで、呼吸はもう、変わり始めています。
日常でできる、古武道・気功の3つの実践
① 肘をぶら下げる「楽な立ち方」
電車を待っているときや、キッチンで立っているときに試してみます。
・足を肩幅くらいに開き、膝をほんの少しだけ曲げてゆるめる
・肩を上げ下げして、「一番力のいらない位置」を探す
・肘から先を、ハンガーにかけた服の袖のように「ぶら下げる」つもりで預ける
肘と肩の力が抜けてくると、自然に肋骨まわりがほどけて、
呼吸が下(肚)に降りやすくなります。
呼吸は操作せず、「勝手に変わる様子」感じてください。
② 肚に空間をつくる前屈
椅子に座っているとき、スマホを見る前などに行います。
1いったん背筋を軽く伸ばす
そこから、みぞおちの力だけを少し抜く
2浅いお辞儀をするように、上半身をほんの数センチ前へ向け、息を吐く
息を吐ききったあと、そのまま「肚に落ちていく」感覚を待つ
古武道では、肚に重心が落ちることで、動きと呼吸がひとつになります。
深く吸おうとせず、吐いたあとお腹に何かが落ちるのを味わうのがポイントです。
③ 視野を広げる「一点から全体へ」の呼吸
パソコン作業やスマホのあと、目と呼吸を同時にリセットします。
・まず、目の前の一点(画面の文字など)をじっと見つめる
・次に、焦点はそのままに、「視界の端」を意識してみる
(右端・左端・上・下、部屋の明るさ、空気の広がり)
・その瞬間に起きる、肩や胸のゆるみを感じながら、自然な息を一つ
気功では、意識の向け方も「構造」の一部と考えます。
視野が一点に固まると呼吸も固まり、視野が広がると、胸と肋骨も広がります。<了>
この小さな実践を続けてみて
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