1、「勉強しなさい。」
この言葉、何度もお子さんに言ったことがあるのではないでしょうか?
でも、本当にその言葉で子どもがやる気になったことはありますか?
私は長年にわたり、数多くの子どもたちの学習指導に関わってきましたが、ひとつだけはっきりと言えることがあります。
それは──
「勉強しなさい」と言って成果を出した子どもを、私は一人も見たことがないということです。
ましてや、指導のプロでない親がこの言葉をかけたとしても、子どもの心に届くことはまずありません。むしろ逆効果になることの方が多いのです。
なぜ、親は「勉強しなさい」と言ってしまうのか?
では、なぜ親はつい「勉強しなさい」と言ってしまうのでしょうか?
その根底には、不安や怒り、そして「コントロールしたい」という気持ちが潜んでいることが多いように感じます。
たとえば・・・
・子どもがまったく勉強しないことへの苛立ち
・テストの点数や成績の低さへの落胆
・周囲の家庭と比べたときの焦りや不安
そういった感情を「勉強しなさい」という言葉に込めてぶつけてしまう。
そして、その言葉は、子どもにとっては「責められている」「支配されている」と感じる圧力になってしまうのです。
2、子どもがやる気を出す唯一の方法
では、子どもが本当に勉強に向かうためには、どうすればよいのでしょうか?
私の経験上、子どもが自ら勉強に向かう最大の要因は、「自分の未来のビジョン(目標)」と学びが結びついたときです。
それも、親が決めた目標ではなく、子ども自身が「自分の意志で描いたビジョン」であることが大前提です。
「将来こうなりたい」「この職業に就きたい」「こんな生活をしたい」
そんな思いが芽生えたとき、勉強は「やらされるもの」から「やりたいもの」へと変わります。
もちろん、勉強の習慣化や正しい勉強法を身につけることも大切です。
しかし、どんなに効率的なやり方を教えても、内発的な動機がなければ、学びは持続しません。
3、親にできる本当のサポートとは?
では、親にできることは何でしょうか?
それは、「勉強しなさい」と命令することではなく、子どもが自分の将来について考える時間と対話の場をつくることです。
子どもの中にある小さな興味や得意なこと、好きなことを一緒に探し、そこからどんな未来が描けるかを一緒に考えてあげる。
そのプロセスの中で、子どもは少しずつ、自分の中に学ぶ意味を見出していきます。
私たち大人が「勉強しなさい」と言いたくなる気持ちは、決して悪意からくるものではありません。
でも、言葉のかけ方ひとつで、子どものやる気を潰してしまうこともあるのです。
子どもは本来、自ら伸びようとする力を持っています。
その芽をどう伸ばしていくか・・・
そのサポートこそが、私たち大人に求められている本当の役割だと思うのです。
4、親自身が変わること
子どもに「勉強しなさい」と言いたくなる気持ち。
それは、子どもの将来を思えばこその親心です。
でも、本当に必要なのは、子どもを操作することではなく、子どもの中に眠っている可能性を見抜き、それをどう育てていくかを考える視点です。
そのためには、親自身が「子どもとの関わり方」を学び直すことが必要です。
親が変わることで、子どもは驚くほど自然に変わっていきます。
私はこれまで、多くの保護者の方と共に「子どもとの向き合い方」を見つめ直してきました。
もし、今の接し方に迷いを感じていたり、子どもとの関係をより良くしたいと思われているなら、ぜひ私の子育てコーチング講座を受講してみてください。
きっと、新しい視点と、家庭での小さな変化のヒントが見つかるはずです。