こんにちは。
脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。
キャリアコンサルタント試験の実技面接試験のロールプレイング(ロープレ)には、様々な相談ケースが登場します。
すでに過去問でも公表されているものもありますし、それ以外のケースも本当に様々です。
そこで、チラホラ聞かれるのが、
難しいケースに当たったから運が悪かった
割と簡単なケースだったからラッキーだった
みたいな自分が当たったケースによって命運が分かれるというような話を耳にすることがあります。
ロープレガチャ、とでも言うのでしょうか。
当たり外れで合否が左右されるというものですね。
これについて、自分なりの見解を整理してみたいと思います。
試験の試験官でも、クライエント役をやったことがある訳でもない、一個人のあくまで私見ですので、参考にすらならないかもしれませんが。
ケースの内容によって変わる難易度⁈
試験に登場するケースは確かに色々あります。
例えば、
会社での昇進、異動のような割と多くの人が実生活でも経験するような出来事に関する悩みの場合と、
介護と仕事の両立、パートナーの転勤など、誰もが経験するとは限らない出来事に関する悩みの場合とでは、
難易度が違うのではないか?という考え方があるかと思います。
15分間の試験時間で状況把握が比較的容易なケースと、相談内容が複雑で状況把握に時間がかかってしまうケースでは、果たして難易度が同じと言えるのか?
ということかと思います。
前者であれば、試験時間を有効に使って状況だけでなく、気持ち・感情面もじっくり話を聴くことができるけども、後者の場合は、状況把握で精一杯であまり気持ち・感情面を聴くことができないという感じでしょうか。
例えば、小説や、映画、漫画に置き換えてみると、
登場人物が二人しかいない話と、登場人物が多くて関係性が複雑な話の場合、どちらが容易にストーリーを理解しやすいか、といったところでしょう。
クライエントの人物像によって変わる難易度⁈
また相談内容以外にも、クライエント役の人物設定にも違いがあったりします。
何を聴いてもあまり話してくれないクライエント
割と気軽になんでも自分から話してくれるクライエント
といったパターンがあったり、
少しズレた質問をしたら、怒ったような反応をするクライエントなんていうパターンもあったりします。
ここだけを見ると、なんでも話してくれるクライエントだとラッキーだと感じるかもしれませんね。
例えば、人間関係(信頼関係)を構築するのに、誰とでも気さくに話す社交的な人物と、気難しい内向的な人物とでは、どちらが人間関係(信頼関係)を構築しやすいか、といったところでしょう、
相談内容と人物像を組み合わせると、、、
受験者Aさん
相談内容:割とシンプル(よくある出来事で理解しやすい)なケース
クライエント役:色々自分から話してくれる
受験者Bさん
相談内容:複雑(誰もが経験するものではない理解しにくい出来事)なケース
クライエント役:あまり話してくれない
この二人が、同じスクールで試験終了後(情報解禁後)にお互いの試験内容を話す場があったとします。
きっとBさんは、
「私、運が悪かったわ~私もAさんみたいなケースだったら良かったのに…」
となるのでしょう。
そうした情報がいろいろ出回ることで、ロープレガチャだという話になっていくのかな思います。
ロープレガチャは確かにある⁈
そういう意味では、ロープレガチャはあると言ってもいいでしょう。
事実、全ての受験者で相談内容が同じではない以上、難易度がバラつくのはある意味仕方のないことかもしれません。
国家資格試験なのに、もっとちゃんと平準化してもらいたい、相談ケースの運・不運で合否が決まるような試験は国家資格試験として不適切ではないか、という声があったりするのもわからないではないです。
ここから先は、想像のお話になりますが、
事務局もそのことは承知の上で相談ケースは設定しているのではないかと思います。
採点項目には、面談だけでなく、口頭試問が含まれているので、そこで点数調整できる仕組みになっているのではないかと私は思っています。
仮に、相談内容が難しいケースだったとして、なかなか面談時の展開は上手くいかなかったとしても、口頭試問できちんと客観視できていれば、今後どう関わっていくかの視点が持てていれば、そこで点数を伸ばすことができる仕組みになっているのだと思います。
事実、面談で上手く話しが進まなくて態度A・展開B・自己評価Aという評価だったとしても、結果的にはオールA判定の人と同じ点数で合格する人もいます。
全てをロープレガチャとは言い切れない
あと、もう一つの可能性についても一応お話しておきます。
これも事実かどうかはわからないです。
試験官でも事務局でもないので。
例えば、クライエント役が全然話さないタイプの人だったという設定ですが、
本当にそういう設定だったんでしょうか?
もしかすると、始めからそういう設定だったのではなく、受験者側の話の聴き方に応じてそうなった可能性は無いのでしょうか?
受容的な態度が不十分な場合は、信頼関係が構築できないので、クライエント役は自分から積極的に話を進めなくてもよい、という設定だったのかもしれませんよね。
そのことを考慮せずに、相手が悪かった、、、と嘆くのは、少々短絡的かもしれません。
本当にそういう口下手な設定?の相談者が用意されていたのかもしれませんが、全然話してくれない、という人の何割かは自らが招いた可能性も考えてみる必要があるかもしれません。
また、ケースによって難易度に差があるとする話についてですが、
これも試験で求められていることを今一度再確認することで、単純にガチャだとは言えないかもしれないと考えることができます。
キャリアコンサルタント試験の試験概要には以下のように書かれています。
ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がけてください。
書かれていることを整理すると、試験で求められているのは、
①相談者を尊重する態度や姿勢
②相談者との関係を築く
③問題を捉える
④相談者が自分に気づき、成長する(ような応答、プロセス)
という4つです。
ということであれば、相談内容がどうであれ、受容的な態度で共感的理解を示しつつ話を聴くことで①や②はある程度達成できるのではないでしょうか。
それをすっ飛ばして、限られた時間内で問題把握しなきゃ、なにか気づかせなきゃ…と焦ると上手くいかないのかなと思います。
試験官の立場に立って考えると、相談内容に多少の差があることは十分理解しているので、
ちゃんと相手の話の内容に応じてじっくり話を聴くことを心がけられているか?
面談の15分だけでなく、口頭試問まで含めた全体できちんと捉えられているか?
ということをチェックしているのかなと思います。
どうしても面談の15分にばかり目が行きがちですが、実は試験に時間をかけられないからこそ口頭試問で客観的視点が持てているか、今後の展開まで見据えているか、という部分で面談を俯瞰できているかどうかを試されているのかなと思います。
つまり、口頭試問を上手く答えられていない時点で、この受験者にあと15分面談時間をあげても、きっとこれ以上進まないだろうな、ということが透けて見えるという感じでしょうか。
まとめ
私もどちらかというと、ロープレガチャはあると思っている側ですが、言われていること全てに肯定的かというと、いや、そうでもないんじゃない?という気持ちも結構あります。
そこら辺の変な誤解をこれ以上招かないためにも、試験団体はもう少し試験の採点基準(着眼点)などを明確に公表された方がいいんだろうなとは思います。
1級・2級技能士試験には割と細かく評価区分ごとの内容が出ていますので、国キャリもせめて同等の内容が公表される方がいいのかなと思いますが…
これが公表されない(できない?)のには、もしかすると試験団体が分かれていて、試験のスタイルも少し異なっていることが理由としてあるのかもしれないですね。(大人の事情的な??)
いずれにしても、試験の合否をロープレガチャのような運任せにして臨むかどうかは、受験者自身の考え方次第です。
少なくとも、資格を取った後に「今日の面談は相手が悪かった」とぼやくキャリアコンサルタントになってはいけないのは間違いありませんね。