捨ててしまえば楽になる

記事
コラム
今年も11月の終盤となり、少しずつ部屋の大掃除を始める方もいるかと思います。
そんな年の瀬が近づくと「断捨離(だんしゃり)」という言葉を聞く機会も増えてくるのではないでしょうか。
この「断捨離」の語源は、ヨガの行法で「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断ったり、または捨てることで「もの」への執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方、処世術のとこを意味します。
ですから、単なる「片づけ」や「整理整頓」とは意味合いが違います。ちなみに、それぞれの文字には次の様な意味があります。
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にずっとある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる

さて『禅語』にも同様の意味を含んでいる言葉があります。
「放下着(ほうげじゃく)」
私達が、こうして生活している現代では「もの」があることが幸せと信じている人が多いかと思います。でも「もの」を持っていると、それを守ろうとする心が働いて、正しい判断ができなくなることがあります。
「放下着」とは「捨てなさい」という意味です。
いま持っているものを手放してしまえば、身も心もすっかり軽くなります。もしあなたが自信をなくしているのなら、それは無意味なプライドや高すぎる理想にとわれているせいかもしれません。

生活環境が変わり、経済的な余裕がなくなったがために、今までのような生活水準を保つことができなくなってしまった。

築きあげてきた人脈が、思想の違いや、理解し合うことを拒んでしまい失ってしまった。
この様な出来事は、非常に辛く苦しみの要因となってしまうでしょう。でも、不必要なこだわりを捨てるという「放下着」をおこなうことで「あるがままの自分」でいいのだと気づき、自信が持てるようになれる。

また別の『禅語』ですがこんな言葉もあります。
「無一物中無尽蔵(むいちもつちゅう むじんぞう)」
もし興味がありましたら調べてみてください。

「もの」であれ「人」であれ、今までの自身のプライドや理想に相違があると感じることができたら、迷うことなく「放下着」を実行してみてはいかがでしょう。
そうすれば「無一物中無尽蔵」という境地に達し、それがいずれ「自信」となるかと思います。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す