株式市場が不安定になる兆しがあると、必ずと言っていいほどニュースに登場するのが「VIX指数(恐怖指数)」です。
また近年はその兄弟指標である「VVIX指数」という少々マニアックな言葉もあります。
両者を正しく理解すれば、株式市場の空気感を一歩深く読み解き、資産運用・形成のリスク管理に活かすことができます。
FPとしての視点から、VIX と VVIX の基礎と違い、そして株式相場感にどう結びつけるかをわかりやすく解説します。
目次
1 【結論】当初の投資目的や計画、長期的な運用方針を思い出し、下落に備えることが大切。また割安なら投資機会と考えられる。
2 VIX指数とは?恐怖指数の基本をおさらい
3 VVIX指数とは?“VIXのVIX”でわかる真の不安定さ
4 VIX × VVIX の組み合わせから4大シナリオと投資家の対応
5 恐怖指数を“怖がる”のではなく“備える”ため
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【結論】当初の投資目的や計画、長期的な運用方針を思い出し、下落に備えることが大切。また割安なら投資機会と考えられる。
〇VIX指数とは?恐怖指数の基本をおさらい
VIX(Volatility Index)は、米国シカゴ・オプション取引所(CBOE)が1993年から公表する S&P500 指数オプションのインプライド・ボラティリティ(IV) を 30 日先まで合成して算出した指標です。
一般に数値が高いほど「市場が今後 1 か月で大きく変動=不安が強い」ことを示し、“恐怖指数”の愛称で有名な指数です。
トレーダーや機関投資家、ファンドのマネージャーは、この指数を利用してポートフォリオの分散とリターンの相関を図っています。
VIX の目安 市場心理 典型的な場面
10〜15 平穏 適温相場、ボラ低下
20〜25 やや警戒 金利や地政学リスクが意識される
30 以上 パニック リーマンショック、コロナショックなど
数値が急騰しても恐怖そのものではなく、大きな価格変動の予想を数値化した“温度計” と考えて、資産運用を行いましょう。
〇VVIX指数とは?“VIXのVIX”でわかる真の不安定さ
VVIX(Volatility of VIX)は、その名のとおり VIX 自体のボラティリティ を示す指標です。
「市場の恐怖心がどれくらい不安定に変動しやすいか」を測るため、“恐怖指数の恐怖指数”とも呼ばれます。
VVIX の目安 状態 参考イメージ
80 前後 安定 VIX も落ち着き、一段と静かな相場
100〜120 警戒 VIX が突発的に跳ねやすい地合い
120 以上 緊張 VIX 乱高下、ヘッジコスト急騰
たとえば VIX が低いのに VVIX が高い 場合、“嵐の前の静けさ”を暗示するケースが多く、表面上は平穏でもVIX指数の予想が難しくなり、水面下でヘッジ需要が高まっている可能性があります。
〇VIX × VVIX の組み合わせから4大シナリオと投資家の対応
VIX指数とVVIX指数の組み合わせからのシナリオと投資家の対応例を紹介します。
シナリオ名 VIX VVIX 市場心理の解釈 投資家の対応例
静かな楽観 低 低 ボラ小、リスクオン、株価上昇 投資継続、過度なリスクテイク注意
不吉な静けさ 低 高 表面平穏ながら内部で不安膨張 リスクヘッジ検討、身構える
典型的恐怖 高 高 パニック売り・ヘッジ殺到 感情的売却抑制、投資機会
ボラ収束期 高 低 混乱後の安定化兆候 リバランス、ヘッジ縮小
〇恐怖指数を“怖がる”のではなく“備える”ため
VIX と VVIX は、市場センチメントを多角的に測る優れたツールですが、あくまで “短期心理” の温度計 にすぎません。
ポイントは、冷静にデータに基づいた視点と当初の投資目的や投資方針に基づいた視点 を両立させ、「不安を数値で確認→合理的に備える」という考え方にしましょう。
中長期の資産形成を中断させないという投資計
画を基に恐怖指数を正しく活かし、安心して投資を続けられる環境を整えましょう。
株価は長期的な視点に立てば、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件、1株当たりの利益EPSなど)に比例すると考えます。
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