コラム20 時間外労働

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コラム
 私は40代の給与所得者ですが時間外労働が嫌いです。病院の仕事の中でカンファランスという、患者さんの治療方針などをみんなで話し合う会があるのですが、上司が他の会議などで都合がつかないと夜18時から開始などとなります。中堅どころの私以下若手医師などはその都合に合わせて時間外まで待つことが多いです。また、朝もICU等重症患者さんのカンファランスがあり、8時から毎日やっています。定時は朝8時半から17時15分(間に1時間の昼食休憩をとって良い)ですが、ほぼ毎日朝30分夕方1時間程度時間外労働を強いられています。しかも40代の私は名ばかり管理職であるため時間外勤務手当が支払われていません。
こういった(ブラックな)状況はどこの病院でも散見され、次第に是正されていくと思われます。私も上司のことをチクチク突きながら、チーム医療の輪を乱さない範囲内でなんとか時間外労働を無くせないかと暗中模索しております。まあ、あまりに是正されない時はまともな勤務環境の病院に転職してしまえいいだけの話なのですが、医局のしがらみも多少有るので若者たちのためにも改善して行きたいと考えている次第です。
 昭和世代(今の50−65歳くらい?)は家事を妻に任せっきりが罷り通っていた世代で、仕事に自身の全神経を集中しても許されていたので、時間外労働や当直明け勤務を厭わない世代です。そのため循環器内科のようなハードな業務の科には昭和世代の女性医師はほとんど居ません。逆にミレニアム世代後半からZ世代(35歳以下くらい?)は共働きが多く、家事も半分が当たり前、朝保育園に子供を連れて行ったり、夜帰ってから掃除洗濯皿洗いをこなしたりなど仕事以外にもやらなければならないことが多くあります。単身の若手医師でもそのような同僚の勤務状況に不安を感じるでしょうし、昭和世代の時間外労働に対する考えを全く理解できないが我慢してやり過ごしているのが現状でしょうか?若者だってプライベート時間を有意義に過ごす自由も権利もあります。若手の医師は特に「仕事に勉強も兼ねている」という意識がどの世代でも強く、時間外労働が減らない理由の一つになっている可能性もあります。
 給与所得とは自分の時間を売って得られる所得です。生産性のないただ上司を待っているだけの時間外勤務は会社(病院)にとっても、労働者にとってもメリットはありません。医師の業務ももっとスマートに時間内で終わらせる努力が必要だと思います。

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