新卒で残業200時間の職場にいた話|壊れなかった理由と、壊れたきっかけ

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ハラスメントのニュースを見るたびに、
“これが昔は普通だったんだな”と
思ってしまいます。

今なら問題になるような働き方や環境が、
当時は当たり前のようにありました。

あらためて振り返ると、
よくあの環境で働いていたなと思います。

新卒のころ、
かなり長時間働いていました。

朝8時20分に出社して、
帰るのは深夜2時すぎなんてことも
普通にありました。

残業が200時間を超えても
「改善していこう」と言うだけで
何も変わらなかった。

今ならありえない働き方ですが、
当時はそれが普通でした。

職場は、かなり特殊でした。

アルバイト社員が200名以上いて、
正社員は5〜6名。

私は新卒で、
同期2人と配属されました。

今思えば、私たち3人は
地味で
真面目で
几帳面で
反抗しない

いわゆる
「都合のいい人選」だなと思います。

上司や先輩が数ヶ月単位で変わります。
みんな最初は必ずこう言います。

「ここはおかしい」
「改善しないといけない」

でもしばらくすると、

「なんでこうなってるんだ」

と怒るようになり、

そのうち
体調を崩したり、
異動したりして
いなくなっていく。

気づけば、
一番長くいるのが新卒の自分たち
という状態でした。
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そもそも出社は8時50分です。
それで十分。

でも、上司が変わるたびに
張り切ってるのか、
上司が来るのが早い。

そうすると、
私たち真面目な新卒3人は

「上司より遅いのは良くないのでは」と
勝手に忖度して早く来る。

誰も頼んでいないのに、
真面目な人だけが
勝手に早くなっていく。

そうして、上司が変わるたびに
少しずつ出社時間は早まり、
最終的に8時20分まで早くなりました。
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私たちは新卒社員は
軽く見られることが多かったと
正直、思います。

年上やベテランのアルバイトから
いろいろ強く言われるし、

一方で、会社からは
「ちゃんとやれ」と言われる。

人が多すぎてシフトを調整すると、
「頑張っているのに減らされた」と
泣かれたこともあります。

シフトが少なすぎたら、
「なんでこんなに人が少ない」と
怒られたことも。

それぞれに事情があり、
それぞれに言い分がある。

どこに合わせればいいのか、
分からない毎日でした。
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今日は少し早く帰れそうだと
思っていても

遅番で来た上司に
声をかけられます。

「終わりそう?」と聞かれて、
仕事の話かと思ったら、
「お茶しない?」と言われる。

こちらは朝から働いていて、
次の日も早い。

でも断れる空気ではなく、
結局そのまま付き合います。

話の内容は、だいたい
「この部署はおかしい」という
ただの愚痴です。

でも、同期がいました。

私たち3人は
同じ状況で、
同じ給料で、
「おかしいよね」と言える存在。

「誰が一番ひどい扱いを受けたか」
みたいなテーマで、
いつのまにか愚痴が
ときに笑い話になったりして

それだけで、
毎日とにかくつらかったけれど、
なんとか続けることができました。
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そんな日々が続いたあと、
部署が大きくなり、
同期とあまり会えなくなりました。

ここから、私の精神状態は
一気にきつくなります。

仕事や環境は変わってないのに
話せなくなっただけで崩れました。

結果として、
同期の1人がしばらくして辞め、

私もそれから体調を崩して、
そのまま辞めました。

今振り返ると、
私がなんとか続けられていたのは、
「話せていたから」だったと思います。

同期と、
「こんなことがあった」
「なんでこうなるの?」
と、毎日のように話していました。

特別なことはしていません。
ただ、その日のことを
そのまま話していただけです。

でもそれで、
少しだけ楽になっていました。

何が起きているのか
何が嫌なのか
それが、なんとなく分かるからです。

でも、
同期と会えなくなってから、
それがなくなってしまった。

同じ出来事が起きても、
誰とも話さない。

そうすると、
頭の中は、モヤモヤとした何かで
ぐちゃぐちゃになっていきます
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何が嫌なのか分からない
何に困っているのか分からない

ただ、しんどい。

今思うと、あのときは
「うまく整理できなくなっていた」
状態だったのかもしれません。

だから、
もしあのときに戻れるなら、

ただ話せる状態を
もう少し大事にしたいと思います。

うまく言葉にできなくてもいいから、
そのまま外に出すこと。

それだけでも、
少し違ったのかもしれません。
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