ネットを見ていると、どうしても気になるタイトルがあります。
明日も早いのに。
早く寝ないといけないのに。
「知らないと危険」
「医師が警告」
「9割が間違えている」
正直、少し大げさだと思う。
いわゆる「釣りタイトル」なんだろうと思いつつも。
それでも、ついクリックしてしまう。
なぜだろう。
その心理を考えてみました。
まず気づいたのは、 釣りタイトルは
「問題だけ提示する」
ということです。
「この習慣、実は体に悪い」
「老後に困る人の特徴」
「多くの人が知らない危険なサイン」
ここには答えは出ていません。
そうなると、読み手の頭の中はこうなります。
なんだろう?
自分は大丈夫?
こうして「未解決の疑問」が生まれます。
人の頭は、終わっていない問題をそのままにしておくのが苦手だと言われています。
・続きが気になるドラマ
・途中で止まった会話
身近なものだと、こういうものと同じですね。
脳はそれを
「解決しないと落ち着かない」
と感じます。
だから、答えを確認する行動が起きる。
つまり、クリックして記事を読んでしまうわけです。
そして、実際に読んでみると、多くの記事は読者の不安を刺激する構造になっています。
「知らないと危険」
「実は間違っている」
「このままだと将来こうなる」
たまに勉強になることもありますが、 多くの場合、決定的な答えがないまま、少し不安だけが残ります。
すると、頭の中の疑問はいよいよ止まりません。
で、結局どうなるの?
大丈夫なの?
ここで、次の行動が起きます。
コメント欄を読むことです。
コメントにはいろいろな意見があります。
「そんなの気にしなくていい」
「私は平気だった」
「逆にこうなった」
専門家ではなく、普通の人の反応です。
ここで、ぼんやりと眺めつつ
「大丈夫なの?」
という不安に対するなんとなく納得できる答えを無意識に探します。
そして、最後は
「そっかー」
「そんなもんか」
という感じで、ようやく少し気持ちが落ち着くことが多い。
暇つぶしやちょっとした興味から記事を読み始めたときは、だいたいここで終わります。
ただし、テーマが命に関わるような内容になると話は変わります。
しかも、自分に心当たりがあったり、身近に起こるかもしれない内容だと、なおさらです。
例えば
・ワクチン
・難病
・健康診断での異常
・危険な頭痛
・突然死
こういう話です。
この場合は、コメントを読んでも不安が消えないことがあります。
むしろ不安が増えることもある。
そうなると、今度はニュース記事から離れます。
・本
・医師のブログ
・専門サイト
こういうものを読み始めます。
つまり、
最初はただのニュースとして読んでいたものが、気づけば本格的に知識を探す行動に変わっている。
こうして振り返ってみると、
なぜ、釣りタイトルを読んでしまうのか?
それは、
頭の中に未解決の疑問を作ってしまうから
そして、読み手は、
頭の中の疑問を解決したくてクリックしてしまう
さらに、
読むと少し不安が残るように作られていて
だから、
コメント欄まで読んでしまう
そこで、
「問題がどれくらい深刻なのか」を確認して
最後は、なんとなく安心して終わる
ただし、
命に関わるようなテーマで
コメント欄だけで不安が解消されない場合は
ニュースから離れて本格的な知識を探し始める
そう考えると、釣りタイトルは
「問題を認識させる役割」
もっといえば
「知識への入り口」
といった存在とも言えそうです。
ついつい読んでしまう釣りタイトル。
大げさだとか、
不安をあおるとか、
あまり良いイメージで語られないことも多い。
でも、よく考えてみると、
それまで意識していなかった問題に気づくきっかけ
になっていることもある。
そう思うと、釣りタイトルも完全に悪いものとも言い切れないのかもしれません。
そして今夜もまた、
気になるタイトルをクリックしてしまうのだろうなと思いつつ、今回はここでおしまい。