ペット等の殺処分の現状

記事
法律・税務・士業全般
こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

皆さんは保健所で殺処分されている犬猫の数をご存じでしょうか。

• 令和6年度(環境省統計):6,830頭
• 平成16年:約39万5,000頭

約22年前と比べて大幅に減少していることが分かります。


■ 殺処分数減少の背景(改正動物愛護法)

平成25年9月施行の改正動物愛護法により、ペットの「終生飼養」が義務化されました。

主な改正内容

① 飼い主の責務
 動物が命を終えるまで適切に飼養すること
② 動物取扱業者の責務
 販売困難となった動物の終生飼養を確保すること
③ 行政の対応
 終生飼養に反する理由による引き取りを拒否可能


■ 改正前との違い

改正前は、販売困難な動物が業者から持ち込まれると、都道府県は引き取らざるを得ない状況 でした。

しかし現在は、引き取り拒否が可能となり、結果として殺処分数の激減につながったといえます。


■ 新たな問題「ペット引き取り屋」

行政の引き取り拒否の影響で登場したのが「ペット引き取り屋」です。

引き取り屋の特徴
• 数千円~数万円で犬猫を引き取り
• 売れる個体は転売
• 繁殖可能な個体は繁殖に利用

問題点
• 売れ残りや繁殖不可の動物は劣悪環境で放置
• 実質的に見殺し状態
• 反社会的勢力の関与も指摘


■ 「見えない殺処分」の存在

確かに、表面上は殺処分数は激減しています。

しかし実態は、ペット引き取り屋によって事実上の殺処分が行なわれているため、実際の殺処分数は公表数より遥かに多いといえます。


■ 根本的な課題

悪質ブリーダーや悪質ペット販売業者が存在する限り、問題の根本解決は困難なため、さらなる法改正が不可欠といえます。


■ 殺処分の方法の実態

殺処分の主流の方法は炭酸ガスによる窒息死で、「ドリームボックス」と呼ばれる装置が使われます。

ドリームボックスの中に閉じ込められた犬猫は、悶え苦しみながら死に至ります。
非常に過酷な方法といえるでしょう。


■ なぜ炭酸ガスが使われるのか

理由は主に ①職員の安全確保、②コスト面 の2点で、多数処分時にはやむを得ず使用されているのが現状です。


■ 今後の方向性

殺処分数が減れば注射による安楽死が可能となり、 「ドリームボックス」の廃止につながります。

ちなみに、動物保護先進国であるヨーロッパ諸国では、 「ペット動物の保護に関する欧州条約」により獣医師による安楽死が原則 とされています。

日本でも安楽死を原則とする制度への転換が求められます。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら