ペット殺処分減少の背景にあるもの

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こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

かつては保健所で殺処分される犬猫は数十万頭に上りましたが、殺処分数は年々減少しています。
環境省が公表した令和6年度の最新データでは、殺処分される犬猫の頭数が初めて1万頭を切っています。


📜 改正動物愛護法の施行
平成25年9月に施行された改正動物愛護法が、この減少に大きな影響を与えました。
主に次のような改正が行われました。

①終生飼養義務: 動物所有者に対して、動物がその命を全うするまで適切に飼養する責務が課せられました。

②動物取扱業者の責務: 動物取扱業者は、販売困難となった動物を終生飼養する義務を負います。

③引き取り拒否の権限: 都道府県は、終生飼養に反する理由で動物を引き取ることを拒否できるようになりました。

改正前は、販売が困難となった動物が動物取扱業者から保健所に持ち込まれると、都道府県は引き取りを拒否できなかったため、殺処分が続いていました。
改正後は、都道府県が引き取りを拒否できるようになり、殺処分される犬猫の数は減少しました。


🚪 ペット引き取り屋の問題
改正動物愛護法の影響で、行政が動物の引き取りを拒否するようになると、新たに登場したのがペット引き取り屋でした。

ペット引き取り屋は、売れ残った子犬・子猫や繁殖に使えなくなった犬猫を低価格で引き取ります。
そして、売れる犬猫は転売し、繁殖可能な犬猫は さらに繁殖させて販売します。

しかし、売れ残った犬猫や繁殖できない犬猫は、ケージの中で ほとんど世話されることなく放置され、実質的には見殺しにされています。

ペット引き取り屋の暗躍を受けて、自治体や動物愛護団体が監視を強化しており、近年では悪質な引き取り屋は摘発されるようになってきています。
それでもペット引き取り屋と呼ばれる悪質業者は依然として存在しており、その暗躍は問題視されています。

ペット引き取り屋の暗躍の背景には、引き取り屋を利用する悪質ブリーダーや悪質ペットショップの存在があります。


★ ペット引き取り屋による実質的な殺処分
環境省の統計では、殺処分される犬猫の頭数が減少しているものの、統計数字に表れない影で、ペット引き取り屋による事実上の「殺処分」が行われています。
ペット引き取り屋の暗躍を考慮すると、殺処分される犬猫の実数は公表されている数よりも遥かに多いことは明らかです。


🛑 悪質業者の排除とさらなる法改正の必要性
結局、悪質なブリーダーや悪質ペット販売業者が存在する限り、殺処分される犬猫の実数を減らすことは難しいと言えます。
悪質ブリーダーや悪質ペットショップを排除するためには、さらなる動物愛護法の改正が不可欠であることは明らかです。


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