鬱で苦しみ、カウンセラーを志しました。

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コラム
「同じような境遇にいる人の力に少しでもなれたら」
そんな思いから、今日はカウンセラーを志したきっかけについて書きたいと思います。

結論から言うと、前職でメンタルやられて退職したことです。
いま思い返すと、自分で自分の首絞めてたなぁと思います。

必要以上に期待に応えようとしすぎたこと。
そして根が真面目なぶん、いろんなものを正面から受け止めすぎて、受け流したり、気にしないスキルが足りてなかったと思います。
きっと似たような人たくさんいるんじゃないだろうか…

つらい記憶を呼び起こすのは少ししんどいですが、
僕がどんなことを経た結果、カウンセラーを志したのか振り返りたいと思います。
誰かの力になれれば幸いです。

経歴

簡単に職務経歴から。
社会人1社目は小さな広告代理店に営業として入社しました。
若いうちから色々と押していただき、様々な経験をさせてもらいました。ありがたいことに役職や相応のポジションもいただき、恵まれたキャリアを積むことができたなと思います。

「もっとキャリアアップして、大きな案件を手掛けたい」
「もっと良い待遇を目指したい」

よくあるそんな動機で、5年目の春に転職を決意。
2社目は経験を活かして、より大きなクライアントを担当できる広告代理店にこれまた営業として入社しました。

「よし、ここで実績作ってさらに良い会社に転職するぞ!」
そんな意気込みを持って入社しましたが、自分の得意不得意を理解できてなかったなぁ。
日に日に病んで体調を崩していきました。

病んだ理由①:人間関係でのストレス

入社3か月後、めちゃめちゃ忙しい部署に異動になりました。
社内でトップクラスの数字出してるチームだしクライアントも大きなところだったから、異動を知ったときは「期待されてるんだ…!」と少し嬉しかったことを覚えています。

ただ、本当に忙しかった。チーム全員、こなすタスク量が半端なかった。
それゆえに、余裕がない人たちばかりでした。
仕事柄、社内連携がとても大事になるのですが、皆に余裕が無さすぎるせいで常にギスギスとした空気。

いかに人に業務をパスするかに躍起になっていたり、無茶なパス受けた人がキレていたりが日常茶飯事でした。
少しでも非効率なMTGやろうものなら罵声飛んでくることも。上司が特にそんな人でした。

直接自分に関係のないことでも、周りで常にこういったことが起きていることに日々精神を削られていたように思います。きっとここで強いメンタルがあれば「俺には関係ないし」と割り切ることもできたのでしょうが、当時の僕にはできませんでした。

もちろん矛先が自分に向くこともありました。
「いつ自分も詰められるかわからない」といつもビクビクしながら仕事していて、些細な相談でもいちいち神経を尖らせて話しかけていました。

仕事中は常にMAXで気を張っていたので、一日の終わりには猛烈な疲弊感があったのを覚えています。

病んだ理由②:仕事の骨子が自分に合わなかった

営業と一口にいっても、様々なかたちがあります。
2社目はひとりで動き回るスタイルではなく、グループで案件を進めていくというものでした。
これも自分にとってはストレスがでかかった。

先方の課題に対し企画立案し、提案することがメイン業務だったので、なにをするにも4-6人でMTGを設定。あーだこーだ打ち合わせをしてから進めてました。

いちいちいちいちMTG設定して、好き勝手しゃべる人たちを取りまとめて、提案を形にする。
文字で見ると簡潔だけど、僕にとってはストレスが半端なかった。

真剣に取り組まないベテランがMTGをかき乱したり、前回打ち合わせたことから急に方向転換したり。
経験の浅さから打ち合わせている内容をうまく理解できないこともよくありました。

そうしたことがあって、「自分は物事がスムーズに進まないことに強いストレスを感じる」ということに初めて気付きました。

同僚に聞くと「様々な関わる人たちを取りまとめていくことにやりがいを感じる」と
言っていた人もいましたが、当時の僕は自分の適性を理解できておらず、ストレスを感じながらも

「しっかり進められない自分の実力不足だ」

と必要以上に自分を卑下してしまっていました。
そんなメンタルだと、仕事が前向きに進むわけもなく…負の連鎖ですね。
悪いループにはまってしまっていたと思います。

病んだ理由③:労務環境の劣悪さ

打ち合わせも多いし、提案や呼ばれての客先訪問も多いし、さばくタスク量も多いし、必然的に激務でした。自分だけじゃなくてチーム全員。
ほぼ毎日朝の9時から終電近くまで働いていたので、日に日に精神が摩耗していくのを感じていました。

でも僕はまだマシなほうで、月の残業時間が80時間だったり深夜3時まで働いてる人もいました。この令和の時代にですよ?

こなしてもこなしても終わりがみえない毎日の連続で、
「なんのために働いてるんだっけ?」「生きるとは」とか無意識に考えるようになってきて、無力感だけが募っていきました。まぁまぁ追いつめられてたな。

聞いたところによると、このチームは人の入れ替わりがとにかく激しくて、みな激務でメンタルやられてやめていくのだとか。当時の上司はもう10年近くこのチームを担当しているらしく、10年の間に病んで辞めていった人たちが相当数いるのに、僕たちが声を上げても現状を変えようとしない態度に絶望しました。

「いまが大変なだけじゃなくて、この先もずっとこうなんだ。」

そう気づいてから「まだギリギリ20代のうちにこんな会社逃げ出すべきなんじゃないか」と考えるようになりました。

辞めることを決意!

そうしたことが続くと、夜に寝付けなくなってきました。
また明日も何か言われるんじゃないだろうか。周りがギスギスしだすんじゃないか。また何か業務が増えるんじゃないか。

そう思うたびに心臓が絞られるような心地になって、どんどん眠れなくなって、睡眠薬を処方してもらう時期もありました。鬱に片足突っ込んでたんじゃないかな。

人間、正しい睡眠を怠ると簡単に病むんだと身をもって実感しました。
日に日に具合が悪くなっていくのが分かった。本当に睡眠って大事。

ついには休みの日なのに無気力で、ベッドから出られない、なにもできないまま土日が終わる、なんてことも頻出し始めました。好きだったジム通いや恋人とのデートも楽しめなくなった。
人生の楽しみが少しずつ剥がれていくのを感じました。
無気力は人生を蝕む。本当に危険です。

「仕事って、もっと良いサイクルの中でするんじゃなかったっけ」
そう気付いてからの決断は早かった。

コロナ禍もあり、結局はそこから半年がんばりましたがその間、本当にしんどくて毎日毎日早く辞めたいと思ってました。本当に辞めてよかったと心から思います。

次の仕事が決まってなくても、いまの自分にはゆっくりした休息と自分を見つめなおす時間が必要だと思っていましたが本当にその通りでした。
冗談じゃなく、あのままだと本格的に鬱になって立ち直るまでにかなり苦労してたと思います。

「こんなことで逃げちゃだめだ」「もっと大変な人がいる」と無理して頑張っていましたが、そんな必要は全くなくて、「自分が」健やかに生きていくほうが大事だし、それより大事なものはない。
病んで初めてそのことを全身で実感しました。

仕事なんて良くも悪くも「自分がどう生きていきたいか」の手段でしかない。改めてそう思います。

気持ちの変化

「もうメンタル病むなんてこりごりだけど、昔から些細なことに気にしいで引きずってしまうクセがあるな、自分の心のことをよく知りたいな」と思って、心理学・メンタルの勉強を始めました。
2022年6月には資格も取得できました!
・NLPプラクティショナー
・LABプロファイル プラクティショナー

きっと世の中には同じようなことで悩んでいる人って多いと思うし、誰かに吐き出せない人って多いと思います。自分もその一人でした。必要以上に抱え込んでしまうというか。

きっと正しいメンタルさえもっていれば、人生幸せに生きていけると思う。
人生は心次第。一度病んでみて、本当にそう思います。
いまは自分のために勉強してるけど、いつかそんな人たちの力になれたらいいな と思ったことが、カウンセラーを志したきっかけです。

・話を聞いてもらうだけでいい。
・自分の話を聞いてみてどう思うか教えてほしい。
・とにかくいま、ラクになりたい。

僕も苦しくてつらいときは、このようなことをずっと考えていました。
同じように考えている人が、明日を少しでも気楽に迎える手助けができたならこんなにうれしいことはありません。

まだまだ力不足ですが、僕でよければ是非お話聞かせてください!
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました!
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