メタモデルとミルトンモデルの違いとは

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メタモデルとミルトンモデルは、神経言語プログラミング(NLP)の中で対照的な役割を果たす二つのコミュニケーションモデルです。これらは、コミュニケーションのアプローチとして互いに補完的な関係にあり、異なる状況で異なる目的に応じて使用されます。



メタモデル
メタモデルは、具体性を求めるモデルであり、言語を通じて不明瞭または抽象的な表現を具体的な情報に分解することを目的としています。


このモデルは主に、コミュニケーションにおいて発生する曖昧さや削除、歪曲、一般化を明確にし、より深い理解を得るために使われます。


たとえば、クライアントが「いつも失敗する」と言った場合、メタモデルでは「いつも」とは具体的にはいつか?「失敗」とは具体的にどのような状況を指すのか?といった質問を通じて、その言説の背後にある具体的な事実や信念を掘り下げます。


ミルトンモデル
一方、ミルトンモデルはその逆のアプローチを取ります。このモデルは、催眠療法での応用に影響を受けており、意図的に抽象的かつ多義的な言語を使用して、クライアントが自身の内面的な体験や解釈を自由に探索できるようにすることを目的としています。


ミルトンモデルでは、広範な選択肢や可能性を示唆する言葉を使い、クライアントが自らの答えや解決策を無意識の中から引き出せるよう促します。たとえば、「あなたが望む変化を想像してみてください」というような発話は、クライアントに自由な思考を促し、個人的な意味や目標に合った解釈を探求させます。



対の関係
この二つのモデルは、それぞれが相手のアプローチのバランスをとる役割を持っています。


メタモデルが情報を具体化し、詳細に掘り下げることで理解を深めるのに対し、ミルトンモデルはより広い視野と自由な思考を促すことで、新たな洞察や創造的な解決策を引き出すことができます。


実際のセッションでは、これらのモデルを状況に応じて使い分けることで、クライアントが自らの課題や目標に対してより効果的に取り組むことが可能になります。
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