デザイナーのグッズデザインあれこれ-1

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デザイン・イラスト

ロゴって?

さて、私がイラスト作成やグッズデザインの際に作るロゴの話です。
会社やお店のロゴを仕事で作る場合はかなりの時間をかけて作りますが、
こちらのサービスで作るロゴは、
基本的には「その子」のイメージに合うフォント(書体)を選んで、
文字を組んでいく(文字と文字の間隔をどうするかを考えて
文字を並べていく)ものです。
数あるフォントの中からどれを選ぶかで印象は大きく変わります。
どのフォントを選択するかがデザイナーの腕の見せ所となります。
もちろん飼い主さんのお好みも大事です。
飼い主さんのお好みもしっかり伺いながら選びます。

*じっくり時間をかけてロゴを作成して欲しいとご希望の方は
 「ロゴ制作」としてお受けいたしますので、
どうぞお気軽にご相談ください。

「フォント選び」が名前に合うロゴ作成の肝

少し専門的な話になります。フォントの選び方と字面の話です。
どのフォントを選ぶかの大事な要素が「字面」です。
文字配列の見え方のことを「字面(じづら)」といいます。
文字配列に使ってある文字が何かによって
同じフォントでも印象が変わってしまいます。
同じ文字でもフォントによって形が違うので、
その文字配列によって、合うフォントと合わないフォントが違ってきます。
隣にくる文字によっても変わってきます。
字面は小文字と大文字の使い方でも変わってきます。

「うちの子」のイメージに合うのはどの使い方がいいのか?
例えば、「モモ」ちゃんというチワワの女の子の場合、
小文字だけを使った「momo」と
小文字と大文字を組み合わせた「Momo」、
大文字だけを使った「MOMO」、
「レオ」くんというシェパードの男の子の場合、
小文字だけを使った「leo」と
小文字と大文字を組み合わせた「Leo」、
大文字だけを使った「LEO」、
どれがいいかを字面のイメージで決めていきます。

ブログ用画像08macaronロゴ-1.png
↑セリフ体とサンセリフ体で小文字・大文字の組み合わせを変えて組んだロゴ

そして次は、より「うちの子」らしい雰囲気が出せるフォント探しです。
日本語の書体(フォント)は
明朝体・ゴシック体・筆書体・デザイン書体の4つに大別できます。
ゴシック体は文字の線の太さが一定で、
シャープで力強くきっちりとした印象の書体。
明朝体は横線より縦線が太く、
横線の右端に三角形の山(ウロコ)があります。
やさしくてエレガントな印象の書体。
欧文文字の場合も同じく明朝体にあたる「セリフ体*」、
ゴシック体にあたる「サンセリフ体」、スクリプト体(筆記体)、
デザイン書体の4つに大別できます。
*セリフが明朝体のウロコに当たります。

26文字のアルファベットの中の特定の文字に
特に特徴を備えているフォントもあります。
例えば、小文字の「a」「f」「g」「y」などに
特徴をもつフォントは多くあります。
その文字が名前の中に入っている場合は、
その特徴のある文字をうまく使うことで
面白いロゴを作成していくことができたりもします。
このように、字面が小文字と大文字の使い方やフォントを決める上での
大きな要素になっています。

ブログ用画像08macaronロゴ-3.png
↑4つに大別されたフォント:フォントごとに文字の特徴がある。

最近作成したお名前のロゴの場合

最近、「マカロン」ちゃんというお名前の
1歳半のトイプードルの女の子のロゴを作成しました。
お名前の由来はお菓子の「マカロン」。
まん丸のお目々でおとなしくて甘えん坊。
「macaron」か「MAKARON」か「Macaron」か?
字面から判断して、
マカロンのまぁるい感じと甘えん坊のイメージを出すには
全部小文字の「macaron」が良さそう。
そして、フォント探しのキーワードは
「やさしい」「まぁるい」「ふんわり」「甘い」。
いくつかそのイメージに合うフォントを探してみました。

ブログ用画像08macaronロゴ-4.png

ブログ用画像08macaronロゴ-5.png

ブログ用画像08macaronロゴ-6.png

ブログ用画像08macaronロゴ-7.png

丸いセリフがついたフォントがイメージにぴったりきました。

文字と文字の間を調整しながら、最終的には
元のフォントにマカロンのイメージのカラフルな円を
加えたロゴになりました。

ブログ用画像08macaronロゴ-8.png

つづく











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