「最も肝心な時に自分の能力を100%だすことは出来ない」という言葉をみなさんはご存知でしょうか?
職人やアーティスト、アスリートの世界などではよく言われていることで、
本気を出したとしても自分自身の出せる力は、70%ほどだとよく言われています。
そのため、それらの職に携わる人たちは常日頃の鍛錬で自身のポテンシャルそのものを高めることで、70%をよりレベルの高い70%に持っていこうと奮闘しています。
レベル50の人の70%とレベル100の人の70%では、倍ほどもパフォーマンスが変わってきますからね。
もちろん、パフォーマンスには、食事や睡眠による脳の神経回路のクリアさ、その日にあった出来事、血流の調子、自身のマインドセットから、湿度や気温など外的要因にいたるところまで様々な要因が絡んできますから、一概に数字で表せるものではないとしても、
この70%理論は、日々鍛錬のひとつの指標として大事にされています。
ところが、人は時として、
自分の持つ能力の120%、もしくはそれ以上のパフォーマンスを見せることがあります。
周りがアッというくらいのクオリティで「アイツにあんなことができるなんて!」と言わしめ、当の本人も驚くほどのパフォーマンスをする方法があるのです。
これは、あなたが心の底から大切にしたいと、大好きだと思えるものにのみ適用ができます。
なににでもホイホイ使えて、120%の実力が発揮できるわけではありません。
この方法を説明するためにはまず、
「集中」の段階を3つにわけて説明します。
一つ目は、雑念を忘れて無心で集中するフェーズ。
これは、日常でしばしば訪れる集中力であり、別に好きなことでなくても使うことができます。
別に好きでもない事務作業や、課題、単純作業などの中で、集中したことというのは、どんな人でも経験したことがあるはずです。
二つ目は、楽しくて仕方がなく、夢中になるというフェーズです。
スポーツなどでは身体を動かすため、血流の流れがよくなり筋肉もよく使われ、脳の動きもよくなることで起こりやすいですが、動きの少ない文化的な作業においてこのような集中を出来る人もいます。それは向き不向きがあります。
3つ目のフェーズ、これが最も重要ですが、静かな時の中で、楽しいという気持ちを超越し、もっと極まったものにしたい、もっと向こう側に行きたい、という理性を持ちながらも集中するものです。
1つ目のフェーズに似ていると思われるかもしれませんが、1つ目は「時間が経つのを忘れていた」ような感覚に対して、3つ目は「周りに何もない中で意識が動いている」ような感覚になります。
平易に言えば「ゾーン」などとも言われますし、脳科学的には「変性意識」とも言われるものです。その言葉を知っていると言う人は多いかもしれません。
この境地に達することが出来ると、120%のパフォーマンスを発揮していくことができます。
変性意識やゾーンというのは、それらを自在に扱うメソッドなどがよく有料で公開されていたりしますが、実はそれらそのものが意識やゾーンの邪魔になります。
今、変性意識に入ったな、あるいは入ろう、などという気持ちこそが、集中に関しては邪念であり、集中している時というのはそんなことを考えている脳のスペースなどないのです。
目の前にあるもの、こと、それらに集中すること、そして更に先の「なにか」を静寂の意識の中で模索すること。
本当に真摯に愛することができるものにだけできるこれこそが真の集中であり、自身のパフォーマンスを最大化させる方法です。