引き続き発達障がいについて、お話します。
冬クールの連続深夜ドラマ『リエゾン~こどものこころの診療所~』はもうご覧になりましたか?
原作は講談社『モーニング』で連載中の竹村優作さん、ヨンチャンさんによる漫画です。
都内の郊外(多摩地域)の森林にある小さな診療所、「さやまこどもクリニック」(児童精神科、精神科、心療内科)を舞台としたハートフルメディカル物語です。
主人公の佐山卓(さやまたく)は自分自身もASD(自閉スペクトラム症)の当事者でありながら、児童精神科の専門医として亡くなられたおばのりえ先生の診療所の跡継ぎになりました。(りえ先生の当時は「りえこども診療所」(内科、小児科))
ある日、大学病院からこの診療所へ研修医としてやってきた、遠野志保(とおのしほ)先生はこの診療所でADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けました。
そして、お互い当事者兼精神科医という立場だからこそ、多くの親子と向き合うことになります。
ドラマでは、いよいよリハビリ担当(言語聴覚士)の堀凛(ほりりん)さんが登場し、よりにぎやかになると思います。
個人的な感想ですが、内容は素晴らしいものです。特に、こういう「家庭もの」「親子もの」は主に'子ども'が主人公などといった中心登場になりがちです。しかし、それをバックアップする'親'のエピソードや目線も同時に描けているところが大変素晴らしく、他の物語でも活かしてほしいです。
まだの方は配信版もありますし、原作漫画も書店などで販売中ですので、ぜひお手にとってみてください。
ただし、リアルタイム放送が深夜11時15分と、時間帯が万人向けでないのが残念です。(最近のドラマあるあるのようですが…)
ぜひとも、2期目(2シリーズ)以降、夜9時以降のプライムタイム枠で放送されることを願って止みません。
さて、この物語が今後どのような展開になるのか楽しみですが、私個人としてはやはり「発達障がい+HSPスペクトラム(繊細さん)」の併存当事者を忘れずに物語に活かしてほしいと思います。
両者とも'似た気質特性'が多く、私のような併存当事者も少なからずいるはずです。そして何よりも、脳みその全容解明が進んでいないことから原因不明なまま放置されていることも多々あるのです。結果として、うつ病などの合併症、あるいは病的なレベルへの発展になるほど深刻化しています。
また、併存当事者がいる一方で、発達障がいとHSPスペクトラム(繊細さん)にはわずかながら'違い'もあり、場合によっては「ライバル扱い」をしてしまう人もいると思います。
方やWHOなどの国連機関などが認めた「障がい」、方や「病気でも障がいでもない」生まれ持った気質特性(性格の一部)と。そして、日本では「発達障害者支援法」があるにも関わらず、「専用の手帳制度」がないせいも多々あります。
どちらも「困り感」はそれなりにあっても、結局場合によっては公共の窓口などの福祉支援の対象外として追い出されることが多いと思います。
物語では、そのあたりについても「目を覆わずに」きちんと描くべきと願わずにはいられません。
今回のヘルプマーク擬人化は『リエゾン~こどものこころの診療所~』版として白衣を着せました。
今後の展開、2期目以降に期待です。