それは負けたくない。とか。
恥をかく姿は見せられない。とか。
常に、先を行っておきたい。とか。
きっとそう言う気持ちなのだろうと思います。
私は結婚してもいませんし、子どもを育てたこともありません。
ただ「親の子」「この家の子ども」として、親にそう言う印象を持っている。と言う話です。
***
親にとって、子は一生「子ども」なのです。
常に背中を追わせている。ような。
子を持つ親としての、責任と言うか。
支配下。と言うと大げさですが。
自分の世界の中・手中に納まっているもの。みたいなものは、漠然とあったのだろう思います。
それは私の将来や、今後を案じたものでもありました。
もちろん、その中で私が成長してきたのです。
それほどに、育ててくれていたのです。
己の事のように、何かを、一緒に喜んだり、辛くなったり、悩んだり。
そうやって時間や空間を共有してきているからです。
父は父なりに、何かを。
「親」としての責任を果たそうとしていたのです。
自分なりに、己の考えや、経験を持って。
「子を育てる」という方針のもと。
それは父の前から、祖父母や、もっとその前から。
歴史があって、時代があるから続いてきたのだ。と、私はそれを感じました。
まぁ、かと言って、親そのものと何もなかったのかと言うと違いますよ。
腹の立つことは今でもあります。
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そんな私がある日、こう出たのです。
正社員の職を辞めると言った私に、父は問いました。
私が、親に「やりたい事」を反対されないようにした言い回し。
https://coconala.com/blogs/2997019/310400
父「お前は何がしたいんだ」
私「歌が歌いたい」
父「………。趣味でやるんだろ?」
「歌が歌いたい」は、行動です。
だから、反対のしようがなかったのだろう。と、そう思います。
~親の気持ち~ 歌が歌いたい私に父と伯母が言ったこと。
https://coconala.com/blogs/2997019/310539
私「そう」
父はまた、しばらく何かを考えていました。
……。
私は何か変なことを言ったのだろうか……。←
ダメだったのかなぁ……(゚-゚*; )オロオロ(; *゚-゚)オロオロ。
と、何かを覚悟したのか、真剣に言うのです。
いっそ私より真剣です。←
父「俺は音楽はわからん(音楽の授業の成績も悪かった)。ツテもない。何かして欲しいことを期待されても無理だからな」と。
私、( ゚д゚)ポカーン......です。
(1)私は作詞の勉強をしていたことがあるのです。長い前置き。
https://coconala.com/blogs/2997019/388238
また、父は何かあるなら助けたいと言う気持ちがあったようなのです。
「子に頼られたい」と言う親心でしょうか。
子どもとして、親を頼る。と言うか。
親として、人生の先輩としてのプライドもあったのかな。とは思うのです。
「俺は音楽はわからん、ツテもない、何か期待しても無駄だぞ」と言われました。
まぁ、逆に私が「子である」を言い訳に、親に何か協力を依頼して、やってもらうのが当然となっても困ります。
親の金ありき。みたいな。
また、親の生活スタイルを変えてもらわないといけない。とか。
送迎がいる。とか。
そう言う寄生みたいにならないように。と言う意味だったのかもしれません。
私は「自分でやる」と言いました。
父はそれで、少し、安心したようです。
まぁ、究極で言えば私は親の反対があってもやる気でした。
そこに親の承認はいらない。と思ってはいました。
だからちょっと、会話の流れに戸惑ったのをよく覚えています。
でも、これだけは、譲れないのだ。と。
「本当のことを言いたくない」そんな気持ちもありました。
だけど、ここで何かを誤魔化してはいけない。と、心を決めました。
己の気持ちを、一寸違わず、伝えなくては。と。
私はもしかしたら、そこではじめて「己の親」と向き合ったのかもしれません。
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親を越える。と言うと大げさですが。
確かに私はこの時、親と対等だったのだろうと思います。
もちろん、親子の関係は変わりません。
私と言う人間と、父と言う人間が、対等にそこに存在するようなものです。
例えば、どこかで人にあった時、相手がどんな人であれ、相手がどんな立場であれ、例えどんなに年齢差があれど、私たちは「社会人(大人)」としては、対等なのです。
わかりやすく言うのなら、
「同じ法律が適応される」と言った部分です。
まぁ性差(性別)の違い。とかね。
男女平等が本当に正しいのか。とか。
育ちや生まれや経験に違いはないのか。とか。
本人が正しく認識ができる精神状態だったのか。とか。
そう言う話になると終わりません。
便宜上、この表現で例えました。
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もしかしたら、あの日の父は、私と同じように。
何か、
「今まで見たことないようなものをはじめて見た」
みたいな。
そんな経験をしたのかもしれません。