狙った訳ではないのです。
でも、今にして思えばそうなのです。
父「お前は何がしたいんだ」
私「歌が歌いたい」
父「………。趣味でやるんだろ?」
「歌が歌いたい」は、行動です。
だから、反対のしようがなかったのだろう。と、そう思います。
***
大学を卒業して正社員で働いていました。
でも、実はそれがやりたい仕事。という訳ではなかったのです。
別にどうしてもこれ。と言うものもありませんでした。
なんと言うか、学生を卒業→就職。と言う流れに乗っただけです。
でも、仕事はどうあれ、その職で、その職場だった事はとても良かったです。
だからその会社に就職しているのです。
ただ、一生の職ではなかったのです。
明日にでも辞めたい。と思うこともありました。
ある日、嫌な事を嫌々やりながら生きて行くには嫌だ。
と、いよいよ思いました。
そこで、私は「歌を歌おう」と思ったのです。
***
いよいよ正社員の職を辞める月、父は私に聞きました。
父「お前は何がしたいんだ」と。
まぁ、娘が正社員を辞めるのです。
次の職も決まっていません。
聞いてくるのは仕方ありません。
実は言っていなかったのです、「どうしてその職を辞めるのか」「次に何がしたいのか」を。
私、覚悟を決めて言いました。
「私は、歌が歌いたい」
父はちょっと、面食らったようです。
沈黙しました。
あれ? と思いました。
父は考えがまとまったのか言いました。
父「趣味でやるんだろ」
……。
私は、できたら歌手を目指したい訳です。でも、心の中でハッと気がつきました。
どっかで働いて家賃さえ納めれば、家を追い出される事はない。と。
だから、「そう」と言いました。
もちろん、歌で成功したい、売れたい。と言う気持ちはありました。
次に、伯母にも電話して言いました。
父と母は別居を経て離婚していて、私は自分の話をよく伯母(父の姉)に聞いてもらっていました。
だから、報告です。
私「私、歌を歌う」
伯母は言いました「歌手になるのね」
逆にこっちがビックリして(だって父と話をしたあとです笑)、、、。
私、「うん」と言いました。
伯母は言うのです。
「どうして貴女はあの時(就職で)芸術関係に進まないのかしら? それが今の世の流行りかしら?」と思っていた。と。
***
ちなみに、父は、アルバイトでもなんででも働いてさえいれば、雇用形態は問いません。
音楽活動をすると決めた私は、ボイストレーニングに通うことなりました。
インディーズの会社の所属オーディションには落ちましたが、レッスン生になれたのです。
そこで歌の練習と、作詞をはじめました。
CDを出すのはその次で、別の会社です。こっちで所属になりました。
ちなみに、職を辞めて半年くらい無職でした。
そのあと、アルバイトの職を見つけて働きました。
音楽活動をしていた時に知り合った子の中には、親に反対されている。とか、正社員で働けと言われているとか。いろいろな子がいました。
でも、私は、親に反対されても歌うと決めていました。
だから、自分からは言い出せなかったのもあります。
***
……。
あとになって思いました。
もし「歌手になりたい」と言っていたら、反対されたかもしれません。
現実を見ろ。とでも。
でも、「歌が歌いたい」は、行動です。
だから、反対のしようがなかったのだろう。と、そう思います。