その赤ちゃんは、とても同じ母親から生まれたとは思えない程私には似ていなかった。
久しぶりに会う母…
やっと自分の旦那を私に紹介した。
「実は前に1回会った事があるんだよ」
と言われたが全く記憶に無い人物だった。
赤ちゃんは小さな体に点滴をされ、腕にはこれ以上針を刺せないからと足から針を刺されていて可哀想だった。
行ったその日、病名がはっきりしたらしく『川崎病』だった。
複雑な思いで赤ちゃんと母を見ていた…
久しぶりに会えて嬉しくて、いろんな話をしたいけど病気の赤ちゃんも母も可哀想…
【この人はもぅ私のママじゃないのかも…】
と初めて思った瞬間だった。
旦那さんと息子…
ひとつの家庭がそこにはあった。
そして、旦那さんの両親までもそこに登場してしまった。
どうして良いのか分からずに母の方を見ると、とんでもなく動揺している。
【…まさか又??】
どうやら母は又も言いにくい事を言わずにいたらしい。
旦那さんの両親に私の存在をちゃんとに話していなかったのだ。
「大丈夫だよ。ちゃんと話してあるから」
旦那さんの言葉で私達は救われた。
しかし、そこは間違いなく私には場違いだった。
【赤ちゃんが病気で可哀想なママ…】
という気持ちが帰りには
【動揺する位なら私なんか呼ぶなよ!】
という気持ちに変わっていた。
そして赤ちゃんの病気が治った後、何回かは母の家に遊びに行ったが
【ここは私の居場所では無い…】
と思い、私は私の居場所へと向かって行った。
一番居心地のいいところ…
それはいっしょにシンナーを吸うような仲間のところだった…