母親の出産

母親の出産

記事
小説
私がそこまでシンナー漬けになる前、ちょこちょこ母に電話していた。
妊娠したと聞かされてからは会っていないものの、気にはなっていたのだ。
しかし電話に出るのはいつも男の人。
何も言えずに切っていた。
母の再婚相手なのは分かる。
でも、ちゃんとに紹介されたわけでもないのにいきなり電話で何を言えばいいのか…
「ママいますか?」
とは言えなかった。
するとある日、たまたま出た電話…
「マユちゃん?よかったぁ~マユちゃんが電話に出てくれて。おばさんの事分かる?」
母の親友だった。
母に頼まれて電話をしてきたのだ。
「マユちゃん、ママね、男の赤ちゃん産まれたよ。でも赤ちゃん今病気で入院してるからマユちゃんお見舞いに行ってあげて。ママも病院にいるから」
と。
病院の場所と母の新しい名字を聞かされた。
そして当然父には内緒で病院へ向かった。
祖母に適当なウソをつき、お見舞いのお菓子を買うお金をもらって…

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す