現役実習指導者が解説!看護学生が実習で落ちる理由11選

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看護実習って辛いし、不安でいっぱいですよね。
今までたくさんの看護学生を見てきました。
学生が実習で単位を落としてしまうのは指導者としても心苦しいものです。
実習で単位を落としてしまう人はある程度共通
する理由があることが分かりました。
今回は看護師12年目で現役実習指導者の筆者が実習で落ちやすい理由を徹底解説します。
この記事を読むと実習で落ちる理由や実習で注意すべきポイントを知ることができます。
看護学生の方でこれから実習が始まる、または現在実習中の方に読んでもらいたいです。
※すべて決めつける訳では無いです。
当てはまっている人は注意するポイントとして参考にして下さい。

分からないことを放置する

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私の経験上、一番多い問題は記録の書き方に関することです。
実習の記録が多すぎたり勉強することが多すぎてパンクして放置しちゃう人がよくいます。
実習に行くと、毎日指導者や教員からたくさん指導を受けると思います。
一日の終わりに振り返りをして次の日に全く生かされていないと評価が下がりやすいです。
よくあるのが、「分からないことが分かりません。」
「どうやって調べたらいいか分かりませんでした。」という質問です。
そんな時は、指導者へ調べる疾患やキーワード、どう調べたらよいかを実習時間内に聞いておきましょう。

実習終盤でもアセスメント・看護の根拠・看護過程の展開が出来ない

実習に言ったら分からないことだらけですよね。
もちろん、初めから記録が出来る人はいません。
教科書の内容をいきなり理解して、すぐ実習に活かせっていう方が無理な気持ちも分かります。
教科書通りにうつして記録を書いていったら、次の日「この根拠は?」と聞かれてしまいます。
分からないことは一つずつ先生や指導者に聞いて解決していきましょう。
意外と終盤になったら看護の考え方が分かってきて、少しずつ出来るようになっていくものです。
実習終盤で何度も指導を受けても、記録の内容が全くまとまっていなかったら注意が必要です。

記録の字が汚くて読めない 

筆者は字が汚すぎて「看護計画全部書き直してきて。」と言われたことがあります。笑
ほとんどの学校が手書きの記録が多いです。
実習中にたくさん記録を書かないといけないし、急ぐ気持ちも分かります。
しかし、記録を見るのは指導者や教員ですので、丁寧に分かりやすく書きましょう。
特に誤字・脱字や主語・述語などの文法が出来ていない事が多いです。
対策としては、一度書いた記録を自分で読み返すか友達に読んでもらうと
文がおかしいところに気付きやすいですよ。

事前学習が適当

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事前学習は面倒だから適当でいいや、と思うかもしれません。
これは学習の意欲に関することですが、適当にやると後で痛い目を見ます。
確かに教科書をうつしたり、ネットで調べたり事前学習も大変ですよね。
筆者も学生の頃、領域ごとにノート10~20ページぐらい事前学習をしていました。
事前学習を適当にして頭に入れず実習に行くと、そもそも分からないことが増え疾患や流れを理解するのが遅れる可能性があります。
これが看護過程やアセスメント出来ないことに繋がって、「分からないことが分からない」負の連鎖になってしまいます。
事前学習を頭に入れて実習に行きましょう
また、ネットで調べたものをコピペしても出典は確かなものにしましょう。
量が多くて大変だけど、実習前の準備が大切です。

技術・コミュニケーション

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技術・コミュニケーションの取り方も問題になりやすいです。
先生の前や実際の患者さんへの援助は見られていると緊張しますよね。
実習では患者さんに侵襲的な看護技術はあまり経験出来ないですが、
シーツ交換、環境整備、バイタルサイン測定、手浴・足浴、車いすの介助などは実施することが多いと思います。
安全面の配慮や患者さんを嫌な気持ちにしていないか注意出来ていないとインシデントにつながることもあります。
でも、実際インシデントが起きたらそれは担当の看護師の責任となります。
患者さんを不快な気分にさせたり、不都合・不利益がないよう注意しましょう。
まずは患者さんの安全第一!何かするときは先生か指導者と行いましょう。

報告・連絡・相談ができない

報告ってどうやるんだろう?怒られるの怖くて出来ない、など報告しにくい気持ちはとても分かります。
特に指導者さんはバタバタと忙しそうで話しかけにくかったりしますよね。
自己判断は絶対にダメです。必ず報告・連絡・相談しましょう。
指導者が見つからない時は、先生に頼んだり、他のスタッフに指導者さんの所在を聞いたりしましょう。

患者が負担になるようなコミュニケーションをとる

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これもありがちですが、患者さんに一度に質問責めになったり、聞き忘れたことがあって何度も患者さんの下に話しかけに行くことはよくありません。
患者さんは学生の方に気を使ってしまい、後で疲れてしてしまうことがよくあります。
まれに、学生の受け入れを後から拒否されるケースもあります。
第一優先は患者さんなので、配慮して落ち着いて距離を取ることも大切です。
もし、情報を取り損ねたらその時に理由を言えばいいです。先生や指導者は納得してくれるはずです。
協調性がない
実習はグループで行っています。自分だけで行動しようとする人は注意です。
看護師になったらチーム医療の中で働いていかなければならず、協調性も実習の評価にも含まれやすいです。
実習メンバーと助け合わなかったり、情報を共有しなかったりすると上手くコミュニケーションも取れません。
先生や指導者からも分かりやすく、態度が悪く見えてしまいます。
実習はグループ行動。協調性をもってメンバーと協力しましょう。
コミュニケーションが苦手な人は実習前から学校で実習メンバーと話す習慣をつけ、意識して協調性を身に付けましょう。
態度
態度が悪いとパッと見で印象が悪くなりやすいです。一番気を付けやすいところでもあります。
特に個人情報が守れないのは危ないです。病棟の中では緊張していて、気を付けることが出来ている人がほとんどです。
しかし、休憩中やエレベーターの中で油断して患者さんの情報を話してしまう人が多いです。
病院の中では、誰があなたの話に聞き耳を立てているか分かりません。
名前は分からなくても、あなたが実習で病院に来ていることは分かります。
会話していた内容がひどいと病棟に報告されるので注意しましょう。
また、患者さんの個人情報を書いたメモや記録をなくす人がたまにいますので気を付けましょう。記録・メモの取り扱いは慎重にしましょう。
記録や個人情報は皆で置く場所を決めた方がいいです。

時間厳守・身だしなみ・挨拶が出来ない 

基本的なことですが、学生でも時間を守らないのは許されません。
第一印象は見た目が7~8割と言われています。身だしなみは学校の規定通りにしましょう。
悪気が無くても、見た目が奇抜だったりするとそれだけで実習に対する態度が悪いと思われてしまいます。
また、実習の開始と終わりは緊張しますが、必ずスタッフへ挨拶した方が印象が良いです。
体調不良などで欠席する時は必ず実習開始時間前に先生へ連絡しましょう。

悪口・陰口を言う
個人情報と似ていますが、院内は誰が話を聞いているか分かりません。
特に悪口を聞かれてしまったら、看護師はすぐ話がまわりやすいので注意です。
実習中はストレスが溜まりますが学ぶ姿勢を忘れないようにしましょう。
愚痴は実習が終わって帰るまで我慢しましょう。

まとめ

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今回は現役実習指導者が解説!看護学生が実習で落ちる理由11選を紹介しました。
紹介したことを参考にこれからの実習に役立てて下さい。
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