行動力のある人って、本当にすごいと思います。
思いついたらすぐに動けて、迷う前に形にしてしまう。
そのスピードと情熱は、誰にでも真似できるものではありません。
けれど、ある起業家の方とお話ししていて気づいたことがありました。
行動が早い人ほど、「どうやるか(How)」ばかりに意識が向きすぎてしまうことがあるんです。
「やり方」よりも、「なぜやるのか」
その方はとても情熱的で、ビジョンも明確でした。
「人が元気を取り戻せる場所を全国につくりたい」——そう話してくれました。
けれど、話が進むにつれて、
資金のこと、人のこと、仕組みのこと…。
気づけば“やり方”の話ばかりになっていました。
私はうなずきながらお伝えしました。
「本当に素敵な想いですね。行動できるのは、それだけ誰かを大切に思っている証拠ですよ。」
そして、少し間をおいて、ひとつだけ質問しました。
「でも、その想いのいちばん奥にある“本当にやりたいこと”って、何ですか?」
言葉になった瞬間、空気が変わる
彼女は少し考え込んでから、ゆっくり話し始めました。
「若い人が喜んでくれるのもうれしいんですけど、
60歳くらいの方が“久しぶりに笑えた”とか“まだ私もできるかも”って言ってくれた時、
あの瞬間がいちばんうれしかったんです。」
その言葉を聞いたとき、空気がふっとやわらかくなりました。
行動の“理由”が、ようやく言葉になった瞬間でした。
行動には、温度がある
どうやるかは、あとからいくらでも見つかります。
でも、“なぜやるのか”を見つめ直すことで、
行動には温度が生まれ、人に伝わる力が強くなっていきます。
行動力は才能です。
けれど、その力を「誰のために使いたいのか」を見つけたとき、
その行動は、誰かを幸せにする力に変わるのだと思います。
コーチングでは「目的論」といいます
これをコーチングでは「目的論」といいます。
原因(過去)ではなく、目的(未来)から自分を動かす考え方です。
「なぜやるのか」という目的が明確になると、
行動は迷いなく、自然とエネルギーを帯びていきます。
人は“理由”ではなく、“目的”で動く生き物。
だからこそ、行動力のある人ほど、
一度立ち止まって“なぜやるのか”を見つめ直すことが、次のステージへの鍵になるのです。
あなたの行動の奥には、どんな「想い」がありますか?
その想いこそが、あなたらしい未来をつくる“目的”なのかもしれません。