先日、あるクライアントさんと話していて、ふと出てきた言葉。
「なんか最近、やりたいことが見つからないんです」
「前はもっと、あれしたい!これやってみたい!って思ってたのに…」
だけどその方はちょっと困ったような顔をしていて、
「自分って今、ダメなんじゃないかって思うことがあって」って言った。
「頑張ってない自分が不安になる」
この人、実はすごくちゃんとしてる人。
仕事も、家族のことも、真面目に取り組んできた。
介護も、看取りも経験してる。
ほんとに“お疲れさまです”って言いたくなるような人だった。
だから私は問いをたててみました。
「頑張るって、どんな状態のことを言ってます?」
「あと、“普通の人”って、どのあたりの誰のことです?」
ちょっと笑いながら、
「たしかに、よく考えると曖昧ですね…」って返ってきた。
実は、ちゃんと“やりたいこと”があった
その後も話をしていくうちに、ポロポロと出てきた。
「図書館でぼーっと本を読んでると落ち着くんですよね」
「子どもに絵本読んであげるのって、ちょっとやってみたいんです」って。
それを聞いたとき、「あるじゃないですか、やりたいこと」って、思わず言いそうになった。
いや、ちょっと言ったかもしれない。
でも本人は「こんなの、やりたいことって言っていいのかな?」って、ちょっと照れた顔。
その気持ち、すごくわかる。
頑張る人生だけが正解じゃない
最近ほんと思うんだけど、
“がむしゃらに努力すること”だけが人生じゃない。
もちろん、そういう時期もある。必要なこともある。
でも、風に当たりながら立ち止まる時間も、
その人の人生の大事な一部なんだと思う。
SNS見てると、
「夢に向かって走り続ける自分カッコいい」みたいな空気あるけど、
それに疲れたなら、いったん座ったっていい。
最後に
セッションの終わりに、
その人はぽつりとこう言った。
「“これでいい”って、思える気がしてきました」って。
私はそれを聞いて、
ああ、この人はちゃんと次の季節に向かってるな、って思った。
何かを掴もうとしなくても、
その“ちょっとした心の揺れ”があれば、人はちゃんと動いていく。
…って、こんなことを書いてる私も、実はちょいちょい立ち止まってます。
でも、まあ、それも含めて人生ってことで。