本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「人の考え方」
です。
「100m走で世界新記録とか、走ってるやついるだろ。あれって全然すごくないよな」
僕が専門学校に通っていた時、先生が口にした言葉です。
その先生は、茶髪で長髪。お酒が好きで個性的なファッション。
外見だけ見ると近寄りがたい印象だったのですが、授業を教える時は分かりやすい説明を行う男性でした。
そんな先生が突然言いだした、100m走についての感想。
彼の言葉を聞いて、皆さんはどう思われたでしょうか。
そんなことない!
と思われる方もいるかもしれません。
今回は、人の考えに対する違和感について考えていこうと思います。
「100m走で世界新記録とか、走ってるやついるだろ。あれって全然すごくないよな」
と言った先生の真意。それは、
「だって、100mを自転車で走ったら、世界新記録超えれるからな」
でした。
100mを自転車で走ったら世界記録は簡単に出せる。
だから、世界記録保持者はすごくない。
これが理由でした。
「じゃあ、フルマラソンとかはどうなんですか?」
生徒の1人がたずねます。
「フルマラソン! あれはすごい!」
先生は瞳を大きくして絶賛しました。
「なんでですか?」
「暑い中、2時間以上も走るんやろ。しかもすごい速さで。俺、2時間も自転車で走れへんし。前日に酒飲んでたら、特に無理やな」
100m走はすごくないけど、フルマラソンはすごいそうです。
「じゃあ、フルマラソンは車で走ったらいいんじゃないですか?」
また生徒の1人が質問します。
「いや、そしたらフルマラソンの『マラソン』の部分が関係なくなるやろ!」
いや、それを言ったら、
「自転車で走ったら、100m走の『走』の部分が関係なくなるやん」
生徒の大多数が思っていたであろう、この感想。
先生は楽しそうに言葉を続けていました。
今回の話、皆さんはどう思ったでしょうか。
僕が言いたかったことは、先生の考え方がおかしいとか、そういった話ではありません。
大切なのは、
この先生の話を聞いて、皆さんがどう思ったかです。
学生時代。
陸上部に所属して、100m走の練習をずっとやってきた人。走る努力をしてきた人は、
「世界記録を出す選手達はものすごい努力をしているのに、なんてことを言うんだ!」
と思うかもしれません。
また、オリンピックや世界陸上など。活躍しているアスリートの努力に感動する人も、同じような意見を持つかもしれません。
また別の意見として、
「確かに。100m走の世界チャンピオンも、自転車にはかなわないもんな」
と納得する人もいるかもしれません。
他にもさまざまな意見はあると思います。
ここで皆さんに考えてほしいのが、今回の話を聞いて、人が感じる印象はそれぞれ違うという事です。
人は自分の知識や経験で世界を見ています。
自分が否定的に受け止めた意見でも、周りの人が受け入れることはあります。
自分と違う意見を聞いて、
「そういう意見もあるんだな」
と思える人は、たくさんの人を受け入れられると思います。
逆に、
「自分はそんなことは思わない!」
と思う人は、人と争う機会が多いかもしれません。
自分が理解できない人や、言葉に出会った時の人の反応。
これは相手の人格を知る上で、大切な判断基準となります。