本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
本日のテーマは、
「自分の物語の作り方」
です。
最近、
「面白い話ができないんです」
というご相談を受けました。
「面白い話が必要な場面があるんですか?」
「そうですね。自己紹介とか、どうも固いって言われるんですけど。なんとかしたいんですよね」
なるほど。
「なんか、面白い自己紹介とかないですかね」
「面白い・・・」
人によって面白いの定義が違うから、どうなんだろう。
「とりあえず、人を楽しませたいという形ですかね」
「そうですそうです!」
男性はうなづいている。
「じゃあ、早速。子どもの頃、ご家族でどこかに出かけた事はありますか?」
「え。そうですね。旅行とか、山に虫取りに行ったとかあります」
お、虫取り!
「何を捕まえに行ったんですか?」
「カブトムシとか、クワガタとか。地元の山なんですけど」
「昆虫好きなんですか?」
「今はあれですけど。子どもの時は結構行きました」
「お父さんと?」
「そうですね。あとは実家なんで、おじいちゃんとか」
彼は山でのエピソードを嬉しそうに語りだす。
「木にはちみつつけると、めちゃくちゃ寄ってくるんですよ」
「へぇ~」
「時々、なんでお前おんねん。みたいない虫も来ますけど」
「クマとかも来るんですかね?」
「さすがにクマは来ないですよ!」
その後も、おじいさんとお父さんの話が続いていく。
数分後。
「あ、すいません。なんか僕ばかり話して」
「いえいえ、楽しいお話でしたよ」
色んな昆虫の話が聞けた。
「朝早くから捕りに行くとか。おじいさんも孫のために頑張られたんでしょうね」
「そうですね。僕が起こしてくれって言ったのに、おじいちゃんが起こしに来た時に面倒くさがったりとか。おじいちゃんも大変だったと思います」
孫のために頑張るおじいちゃん。
いいなー。
「おじいさんが好きだったんですね」
「そうですね。うちのおじいちゃん。笑う時、すごいしわくちゃになるんですよ。それがなんかかわいかったですね」
その後もおじいさんとのエピソードが続いていく。
さらに数分後。
「あ、また僕ばっかり喋ってて。すいません」
「いえいえ。そういう思い出話を人にすれば楽しいと思いますよ」
「えー。どうですかね」
彼は少し驚いている。
「子どもの頃は誰にでもありますし、そこで一緒に遊んだおじいさんやお父さん。虫取りに行った思い出とか。面白いエピソードだと思いますよ」
「それは大山さんが聞いてくれるからですよ」
「聞く人の姿勢は重要ですけど、それ以上に重要なのは本人が楽しいかどうかですよ」
楽しそうに話す人の話は楽しく聞ける。
「人のネガティブはうつるってよく言われますけど、笑顔もうつりますよ。だから、楽しそうに話してれば楽しい話になりますよ!」
彼は笑顔になったのでした。
追伸
人と向かい合って話す時。
話の内容が相手に与える影響は7%だそうです。
これは有名な、
「メラビアンの法則」
で言われています。
人の見た目が55%
声の大きさ、質、トーンが38%
話の内容が7%
どんなに話の内容が面白かったとしても、相手に対するイメージが悪いと人は面白いと感じません。
相手が楽しそうにしていると、自然に楽しく思えてくるんですよね。
その証拠に、
嫌いな人の話はいくら面白くても、なかなか入ってきません。
逆に気を許した相手なら、
その人が話さなくても、自然と楽しい気分になります。
まずは相手を楽しませるために、こちらが楽しむ。
コミュニケーションの基本かもしれませんね。