【うつ病・繊細さん】ぼんやりした自分に、やさしく輪郭を与えるということ

記事
コラム
うつ病の方や、HSP(とても繊細な気質を持つ人)の方から、よく聞く言葉があります。

「自分がよくわからないんです」
「自分が何をしたいのか、ぼんやりしているんです」

まるで霧の中に立っているように、自分の姿がはっきり見えない感覚。
これは決して珍しいことではありません。
むしろ、感受性が高い人ほど、こうした状態に陥りやすいのです。

なぜなら、HSPの方は周囲の気持ちや空気をとてもよく感じ取るからです。
人の期待、人の評価、人の感情。そういったものを自然と受け取り続けるうちに、いつの間にか「自分の輪郭」がぼやけてしまうことがあります。

さらに、うつ状態になると、エネルギーが落ちます。
考える力や判断する力も弱くなります。

すると、

「何が好きなのか」
「何をしたいのか」
「どこへ向かえばいいのか」

そういったものが、霧の向こう側に隠れてしまうのです。

ですが安心してください。
ぼんやりしている自分は、壊れているわけではありません。
ただ少し、輪郭が薄くなっているだけなのです。

そして輪郭というものは、ゆっくり描き直していくことができます。



まず最初に大切なのは、「自分軸を無理に作ろうとしないこと」です。

最近は「自分軸を持とう」という言葉をよく聞きます。
もちろん、自分軸は大切なものです。

ですが、うつ状態のときや、心が疲れているときに
「自分軸を作らなきゃ」
「自分の人生の目標を決めなきゃ」

と焦ると、かえって苦しくなることがあります。

なぜなら、軸というものは「作るもの」というより、にじみ出てくるものだからです。

たとえば、

・これをしていると少し落ち着く
・これはちょっと疲れる
・これはなんとなく好き

こうした小さな感覚の積み重ねが、少しずつ「自分らしさ」を形作っていきます。

つまり、自分軸は「大きな決断」から生まれるのではなく、日常の小さな感覚の中から育っていくものなのです。



次に、目標についてです。

目標というと、多くの人が「大きな夢」や「人生の目的」を思い浮かべます。

ですが、心が疲れているときには、そんな大きなものは必要ありません。

むしろ大切なのは、とても小さな目標です。

たとえば、

「今日は少しだけ外の空気を吸う」
「温かいお茶をゆっくり飲む」
「好きな音楽を一曲だけ聴く」

それで十分なのです。

小さな目標を一つ達成すると、心の中にほんの少しだけ光が灯ります。
そして、その小さな光が積み重なっていくと、少しずつ自分の輪郭が見えてくるのです。



もう一つ、大切なことがあります。

それは、「ぼんやりしている時間を悪者にしないこと」です。

現代は、とても忙しい社会です。
常に何かを考え、何かを決め、何かを成し遂げることが求められます。

ですが、心には「余白」が必要です。

ぼんやりしている時間というのは、実は心が回復している時間でもあります。
霧が晴れる前には、必ず少しの静けさがあります。

焦らなくて大丈夫です。

輪郭というのは、無理に描こうとすると歪んでしまいます。
けれど、ゆっくり線を重ねていけば、自然と形が現れてきます。



もし今、「自分がよくわからない」と感じているなら、それは決して悪いことではありません。

むしろそれは、これから自分を見つけていく途中にいるということです。

ぼんやりした自分を責める必要はありません。

小さな感覚を大切にしながら、
小さな目標を一つずつ重ねながら、
ゆっくりと歩いていけばいいのです。

そうしているうちに、ある日ふと気づくかもしれません。

「ああ、これが自分なんだな」

と。

そのとき、あなたの輪郭はきっと、以前よりも優しく、そして確かなものになっているはずです。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら