GWなのでキャッシュフローについて考えてみる(1)
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敵を知り、己を知れば百戦危うからず――。有名な孫子の兵法の一説にこうあります。相手の実力をきっちりと把握し、自らの現状もよく弁えたうえで戦えば、何度戦っても必ず勝利を収めることができるということですが、これはビジネス社会で奮闘する企業戦士にとっても同じことが言えます。
ライバル企業や取引先の実態を知る、そして自社の経営状況をしっかり認識することによって、自らが打つべき次の一手が決まってきます。転職先として検討している企業があるとすれば、その会社の実情を正確に押さえておかなくてはならないのは当然のことです。
「私はエンジニアなので経理や財務のことはわかりません」というのでは、打つべき一手を誤ってしまいかねません。そこで、自社や他社の経営状況を分析しようとするときに見ておくべき数字がキャッシュフローです。
キャッシュフローとは何か
キャッシュフローとはその名の通り、一定期間における現金(キャッシュ)の流れ(フロー)を数字で表したものです。会計年度ごとのキャッシュフローをとりまとめたものがキャッシュフロー計算書で、上場企業なら必ず決算短信の内訳として公表しています。
決算上の利益とは異なるキャッシュフロー
決算上は利益が出ている会社が、ある日突然倒産してしまうという事態が時折起こります。いわゆる黒字倒産というものです。
企業経営においては、帳簿上の売り上げは立っているけれど実際の入金はまだされていない、という状況がしばしば生まれます。この時に仕入れ費用をすでに支払っていたとすると、キャッシュフローは仕入れ費用として出て行った分だけマイナスとなります。キャッシュが入らないと借入金の返済や次の仕入れができず、事業は行き詰まります……。
黒字倒産が発生するメカニズムをごく簡単にまとめるとこうなります。決算を見て利益が出ているからと言って安心するのではなく、キャッシュフローを確認しないと企業の本当の姿はわかりません。(続く)