中小企業経営のための情報発信ブログ242:ポジティブシンキング

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
先日、楠木建氏の「絶対悲観主義」を紹介しました。「世の中そんなにうまくいくはずがない」「思い通りに行くはずがない」と事前に構えておくのが絶対悲観主義です。ネガティブなように思えますが、楠木氏は極めてポジティブです。「うまくいかないだろうな」と思いながら「ちょっとやってみるか」とチャレンジするのです。気負いもなく却って物事はうまく進みます。「うまくいかない」と思っているのに「うまくいった」ときにはことのほか嬉しくなるものです。絶対悲観主義も極めて前向きな姿勢・考え方で、ポジティブシンキングといって良いと思います。
ポジティブシンキングは、逆境を克服するのに役立つだけでなく、対処能力を高め、喜びの感情を増大させ、免疫システムを強化し、成功へと導いてくれます。
ポジティブシンキングは、人が生まれつき持っている資質ではなく、時間をかけて学ぶことができ、鍛えることができるものです。ポジティブシンキングを仕事に取り入れるためには、継続的な練習が必要です。
1.感謝の気持ちをもつ
 感謝されていると、社員はベストを尽くそうとします。職場で感謝の気持ちを伝えると、ドミノ効果で、感謝された人は別の人に感謝を伝えるようになります。
 上司は部下から相談を持ちかけられたり、意見や提案があったときには、部下の考えに賛同できなくても、意見を述べてくれたことに関して感謝を示すのです。
 「ポジティブフィードバック」について書いたときにも書きましたが、ポジティブフィードバックは「成長のための相手への良質なコミュニケーション」で、相手の行動や存在、結果を承認したことを肯定的な言葉で伝え、感謝することです。やりたい仕事(やりがいのある仕事)をこなし、その成果をポジティブフィードバックで認められ、感謝されることで、その好循環が生まれ、わくわく感で満たされたチームになり、自然とすべての部下が張り切って自ら動くようになります。
2.小さな成功を祝う
 これまでも「ぶっとんだ目標」の重要性は書いていますが、「ぶっとんだ目標」はすぐに達成することは困難です。目標を細分化して短期中期目標に落とし込んで、一歩一歩積み重ねていくことで長期的に「ぶっとんだ目標」が達成されるのです。
 大きな成功というのは小さな成功の積み重ねです。小さな成功を大切にする姿勢が大きな成功に繋がります。
 遠い目標に焦点を当てていたのでは、熱意は長続きしません。小さな目標に焦点を当て、その達成に向けて集中することで、小さいながらも成果や進歩を実感でき、モチベーションが高まるのです。
3.チームを評価する
 仕事は一人でできるものではありません。人と繋がることで仕事がうまくいきます。
 同僚に助けてもらったときには、メールで感謝を伝えることです。人前で、声を掛けることも効果的な方法です。人前でチームメイトを認めることは、他の人々を鼓舞しやる気を起こさせるとともに、特定のチームメンバーには彼らの仕事に対して報いることができるからです。ネガティブな評価は人前で行なうべきではありませんが、ポジティブな評価は人前で行なうことでメンバー全員をやる気にさせてくれるのです。
4.共感を持って相手に接する
 これまで何度も書いているように、コミュニケーションにおいて重要なのは、相手に共感することです。単に何を考えているか、どんな価値観を持っているかだけでなく、なぜそのように考えるようになったのか、どうしてそのような価値観を持つようになったのかという背景やプロセスを知ることで、本当に相手を知ることができ、共感できるようになります。コミュニケーションにおいて「相手を知る」ということは極めて重要です。相手を知ることで、共感が生まれます。
5.自分がコントロールできることに集中する
 絶対悲観主義でも書きましたが、仕事というのは相手のあるもので、自分ではコントロールできない部分があり、思い通りにいかないのです。「思い通りにいかない」ものという心の構えを持つことで、気分的にもラクになり気負うこともなくなります。「うまくいかなくて当たり前、うまくいったら儲けもの」くらいの気持ち、意識でいいのです。
 確かに、仕事上、コントロールできないものであっても放棄するのは難しいと思いますが、気分的に、意識において放棄することはできます。コントロールできなくて不安になることはありますが、多くの場合、最悪のシナリオは考えているほど悪くはありません。「なんとかなるもの」です。「思い通りにいかない」「自分がコントロールできない」という心の構えで、とりあえず「やってみる」、そうすれば「なんとかなる」と考えておればいいのです。
ポジティブシンキングは、意思決定を助け、交流を円滑にし、回復力を高めます。ポジティブシンキングですべてが思い通りに行くとは限りませんが、障害を前向きに捉えることができるようになります。また、ポジティブシンキングは他の人、同僚や部下にも影響を与えます。ポジティブさは伝播するものです。同僚やチームメンバーも変り、チームや組織も変わります。
ネガティブ考えても良いことはありません。ポジティブシンキングを身につけ、成功へとつなげていきましょう。
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