中小企業経営に役立つ情報発信ブログ42:組織の慢性疾患

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ビジネス・マーケティング
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、「組織の慢性疾患を改善する方法」について書いていきます。
1.組織の慢性疾患
 職場がギスギスしている、仕事のミスが多い、忙しいのに数字が上がらない、病欠が増えている、離職者が多い、こうした状況を埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授の宇田川元一氏は「組織の慢性疾患」と呼んでいます。
こうした「組織の慢性疾患」を改善する方法として「対話」の重要性が指摘されています。「暗黙知を共有し形式知化する」ために対話が重要な意味を持つことは言うまでもありません。
 コロナ禍でリモートワークが長期化し、上司と部下の「モヤモヤ」が最高潮に達し、お互い分かり合えない状況が続き、職場に活気がない、新しいアイデアが生まれないといった組織の硬直化や閉塞感が漂う企業が増えてきています。この大きな要因は「対話」の欠如です。こうした状況を打破するには、何よりも「対話」が必要です。
 しかし、問題を単純化して、解決策を探るだけでは何も解決できません。「本当の問題はどこにあるのか」「問題の本質は何か」ということが対話の前提としてなければなりません。この混迷する時代においては、問題自身が明確ではありません。これまでのように解決策を見つければいいというものではなくなっているのです。まずは「問題は何か」「問題の本質は何処にあるのか」を明確にしなければ解決策を探ることも出来ないのです。「問題解決力」ではなくその前に「問題発見力」が重要なのです。
 組織にはびこる慢性疾患はちょこっと手を加えれば解決できるというような安易なものではなく、じっくりと考えながら時間をかけて行うものです。
2.センスメイキング
 どんな組織にも、小さな違和感は存在します。その小さな違和感に対して探索を行い、新たな意味を生み出していくということが大切になっていきます。
 これは、組織理論学者のワイクが提唱している「センスメイキング」という方法です。
 組織の中で、今までに見てきた風景とは異なる小さな違和感に対し、これは何だろうと探索を行い、「こういうことだ」と新たな理解(意味)を生み出していく(sense=意味 making=生み出していく)プロセスのことです。
 小さな違和感(点)をいくつも並べ、それらがどう関係しているのかを考えつつ(点を線で結ぶ)、一つの理解を生み出す(図を描く)過程と言えます。新たな理解(図)を生み出すためには、小さな違和感(点)を集めつつ、それが何かと解釈できなければなりません。点を線で結んで描くというのは一人では難しく、他者の力が有用になります。
 マインドフルな組織というのは、センスメイキングのプロセスが適宜稼働するよう、良く鍛えられた組織なのです。少しでも違和感を感じたら、みんなでそれを歓迎して考えられる組織であることが大切なのです。
 宇田川氏は、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」を例に挙げています。鬼太郎は妖怪が近くにいることを感知すると、ピンと髪の毛が逆立ち、あたりを警戒し始め、仲間たちと問題に挑みます。だから不意打ちを喰らうことも少なく、強い敵にも立ち向かえるのです。もし、鬼太郎のセンサーが鈍っていたら大変なことになります。
 これと同じで、組織においても、小さな違和感を見つけるセンサーを鍛え、早い段階で対話を行えるかが、組織の慢性疾患を変革していくカギになるのです。まさに組織に潜む妖怪を見つけるセンサーを鍛えていくように、「対話」を通じて、日ごろから組織の慢性疾患を改善すべく変革を行っていくことが大切なのです。
3.対話や雑談の重要性
  今日のニュースで、 日本生命保険の調査で、飲みながら親睦を深める「飲みニケ―ション」を「不要」と回答した人が6割を超え、「必要」と回答した人を初めて上回ったとのことです。 
 ビジネスというのは人と人との関係で成り立っています。従って、信頼関係、よりよい人間関係の構築がビジネスの成長・発展には必要不可欠です。その前提となるのがコミュニケーションです。
 これまでは「飲み二ケーション」はコミュニケーションのひとつの形式として企業内で重要な位置づけがなされ奨励されていました。一方で、部下への説教や強制参加、飲みたくない者・飲めない者への強要などといったハラスメントがあったことは否定できません。
 新型コロナ禍で人々の意識に変化が現れたことは事実ですが、コロナ禍でコミュニケーションは大幅に減っており、社員のモチベーションやエンゲージメントは低下し、組織の生産性にも大きな影響を与えています。今後は、お酒に頼らない親睦やコミュニケーションのあり方を考えていく必要があります。
 「対話」や「雑談」が重要であるということは誰でも理解されていることと思いますが、「対話」や「雑談」が苦手で苦痛という人は結構多いのです。
 対話や雑談が苦手というのは、「何を話していいか分からない」と悩んでいるからですが、それは「相手の期待に応えたい」「嫌われたくない」「つまらない奴と思われたらどうしよう」という思いが強すぎるからです。その結果、「うまく話せなければどうしよう」と自分にプレッシャーをかけています。一旦そうした状況が生まれると、苦手意識が強化され、ますます会話に入れなくなってしまいます。更に他人と比較して「もっとこうあるべき」と理想のカタチを求めすぎているのかもしれません。
 他人の目を気にし過ぎたり、理想を追い求めすぎたりすると、その思考が癖になり、自分を見失ってしまいます。
 いつも面白いことを言って人を笑わせる人や、にこにこしながら人の話を聞いている人など、コミュニケーションの取り方は千差万別です。どれがいいとか、どれが悪いとかというものはありません。何気ない会話というのは、お互いがその瞬間を楽しみ、共有できればいいのです。先ずは力を抜いて楽しむことです。無理して話そうとせず、自分が本当に興味があること、話したいと思ったときだけ自然に反応すればいいのです。
 そうはいっても、ビジネスの場面での雑談はそうはいかないかもしれません。しかし、基本は同じです。
 以前にも書きましたが、「雑談力は質問力」です。
「質問」→「聞く」→「質問」→「聞く」→「時々自分の話をする」
 このサイクルを回していけばいいのです。ポイントは「何を話そう」と無理に考えないことです。
 コロナ禍でテレワークが長期化し、コミュニケーション不足になっています。テレワークやリモート会議の合間のちょっとした時間での雑談が心の癒しになります。雑談力は最も大事なコミュニケーション・スキルの一つです。
 この雑談力が、組織の慢性疾患を改善してくれます。
 雑談力、コミュニケーション・スキルを磨いていきましょう。.

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