【第二十話】見逃していた一冊

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コラム
家紋のことを確かめたあとも、
調査はまだ続いていました。


戸籍やお寺の話だけでは、
先祖がどんな暮らしをしていたのかまでは
なかなか見えてきません。


「何か、見落としていることはないだろうか」


そう思いながら、
もう一度いくつかの資料を探してみることにしました。


すると、


ある郷土資料の名前が目に止まりました。


以前、
地元の図書館で
司書の方が紹介してくれた本です。


そのときは
郷土史の本があまりにも多く、
一冊一冊をゆっくり読む余裕がありませんでした。


ページを少しめくっただけで、
棚に戻してしまった一冊でした。


漁師町の歴史をまとめた
地元の郷土史でした。


気になって、
改めて図書館へ行き、
その本を借りてきました。


今度は、
最初からゆっくり読み始めました。


すると、
あるページで
思わず手が止まりました。
見覚えのある名字が
目に入ったのです。


曾祖父の名前でした。
思わず、
もう一度目をこすりました。


確かに書かれています。
戸籍の中で見てきた名前が、


別の資料の中に
はっきりと載っていたのです。


これまで戸籍の中では、
ただの「名前」でした。


けれど、
こうして別の資料の中で見ると、


同じ名前なのに
少し違って見えました。


その人が
この土地で生きていたことが、
急に現実味を帯びてきたように感じたのです。


さらに読み進めていくと、


その近くに
もう一つの名前が出てきました。


銀蔵


これは誰だろう。
これまで見たことのない名前です。


そして、
その説明を読んだとき、


私は思わず手を止めました。
そこには、
曾祖父よりも
さらに前の世代の人物として
紹介されていたのです。


戸籍をたどっていくと、
先祖の名前は分かります。


けれど、
その人がどんな仕事をして、
どんな場所で生きていたのかまでは、
戸籍だけでは分からないことも多くあります。


あなたの先祖にも、
まだ知られていない
物語があるかもしれません。
曾祖父の名前。


そして、
初めて見る名前。
銀蔵


その人物について書かれていた
たった数行の文章が、
このあと調査を
大きく動かすことになります。


そこには、
意外な仕事が書かれていました。




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